手元に高性能なPCを用意する必要なし「VRChat」をクラウドPCでプレイするメモ

Vrchat cloud pc 202012

Oculus Quest 2」を購入しましたが、ほぼ「VRChat」専用端末となっています。「VRChat」というのは「Oculus Quest 2」のアプリの1つで、仮想世界でアバターを使ってチャットするサービスです。

ただ、高性能なPCからログインする「VRChat」は、世界の美しさが全く違うということも知ってしまったのです。

例えるなら「Oculus Quest 2」はスマホみたいなもので、よりスペックを必要とするPC専用ワールドには入れないんですよね。そりゃあ高性能な環境からログインするPCワールドは美しいだろうな、と。

※便宜的に「Oculus Quest 2」と書きますが、基本的には「Oculus Quest/Quest 2」と同義です。

クラウドゲーミングPCサービス「SHADOW」

PCでログインすると、その画面をケーブルで接続した「Oculus Quest 2」で閲覧できます。CPUをゴーグル内に持つか、PC内に持つか、そんな違いなのですが、その違いがやはり大きい! PCワールドで撮影された写真は本当にキレイですからねぇ。

ただ、ゲーミングPCみたいな高性能な環境を揃えようと思うと、15万円くらいかかったりするのですよ。まだ「Oculus Quest 2」単体でできることを追求したいし、もっと普及する価格帯になってからみんなと一緒に自分も入っていきたい、なんていう気持ちもあります。

と、そんなジレンマを感じている時に読んだのが、クラウドゲーミングPC、よさ気です!!|nuwaa|noteという記事でした。

現状、1500円/月程度のコストでクラウドゲーミングPCは利用可能
 VRChatをするくらいであれば問題なさ気

AWS(Amazon Web Service)のように、クラウドPC環境があるのをご存知の方も多いかと思います。

そんなクラウドPC環境の1つに「SHADOW」というサービスがあり「Oculus Quest」からクラウドでSteamVRがプレイ可能、つまり「VRChat」ができるらしいのです!

簡単にいえば、月1,500円程度でネット上にゲーミングPCを借りられるみたいなサービスです。これだったら「とりあえずゲーミングPCでVRChatしてみよ」という時にも手を出しやすいと思うんですね。

「Oculus Quest 2」の場合は「Virtual Desktop」というアプリから「SHADOW」に接続できるそうです。

ただ、サーバーがアメリカのため反応が速くない、アメリカの住所が必要、サポートが日本語で受けられないなど、これはこれで高めのハードルがあります。

もし月額1,000〜1,500円程度で利用できるクラウドゲーミングPCのようなサービスが日本でも開始されれば「VRChat」のPCワールドの人口も短期間で増えるかもしれません。

余談ですけど、クラウドPCって、要するに20年前にくらいに話題になったシンクライアントみたいなものですよね。サーバーで処理して、末端には低スペックのデバインがあれば良い、みたいな。

他のクラウドPCサービスは?

日本からの「SHADOW」を利用するのはややハードルが高そうだな‥‥と思いながら「他に同種のサービスはないのだろうか?」と調べてみました。

それこそAWSもそうだと思ったのですが、やはりそういう利用方法もあるようです。

メモとしてまとめておきます。

Oculus Quest2でVRChatを自宅外でやるプラン3つ | バーチャル学級新聞

Amazon EC2とVirtual Desktopを使用する

WindowsクラウドGPUサーバーを使って、お手軽にvket4に遊びに行くための方法 – Qiita

PaperspaceでWindowsサーバーを立ち上げる

クラウドVR検討メモ – Sunaの実験室

ゲーム等に使えるP5000だと1時間0.78ドル。ストレージ50GBで月5ドル。クラウドサービスとして実績と安定性がありそうなので私はこれにした。本記事冒頭のリンク先に、簡単な登録方法を書いた。

QuestからクラウドゲーミングPCにVirtual Desktopで接続してPCVRを使う – Sunaの実験室

使ったクラウドマシンはPaperspaceのP5000インスタンス。Quadro P5000はGTX1080よりはやや描画性能は劣るけど普通に使う分には十分だと思う。利用料は1時間で0.78ドル、1か月だと456ドル。

AWSでクラウドVRChatやってみた – ふろぐ @ はてな

Oculus QuestのVirtual Desktop (side loaded)を用いてAmazon Web ServiceのG4 instanceに接続し、VRChatにloginしてみた。

こうしてみると「SHADOW」の前には「Paperspace」というサービスが試されていたようです。

クラウドPC経由の「VRChat」は、やってやれないことはなさそうだけど、もう少し導入しやすくなると良さそうかな、という感想です。