3度目の優勝を目指したACL決勝は、為す術もなく終わってしまったという感想です。アルヒラルは強かったです。完全に力の差を見せつけられましたし、並大抵の補強で再びアジアの頂点に立つことは難しいことも実感しました。
敗戦から一夜明け、2020シーズンに向けた浦和レッズの動きも報じられています。J1残留が決まらない中、大槻監督に続投要請です。また、フロントも刷新されるようです。
浦和が大槻監督に契約延長を要請、強化体制は一新へは次のように報じています。
ACLは準優勝で国内外のタイトルをすべて逃したものの、昨年4月にも堀監督の後に暫定指揮して2度の窮地から救った点、采配期間が計1年に満たない点などが議論された。今年のアジア年間最優秀監督の候補にも入っており、ユース監督時代には関根や橋岡を育成。在籍15年目の内部昇格監督をクラブとして育てる必要性も考慮された。
確かにイチからチーム作りをしていないので、その点は考慮すべきところもあるかと思いますが、試合での采配を見ると引き出しがないというか、継続しても果たして上積みはあるのだろうか、という疑問はあります。
2度も大槻監督を引っ張り出してきて、結果が出なかったから「はい、さよなら」はしにくいという、組織の論理が見え隠れしているように感じてしまいます。
それはフロント刷新に関しても、です。
中村修三GM(60)が退任し、浦和の前GKコーチで現在は社長付の土田尚史氏(52)が後任の強化本部長に就く。
また内部人事で回しているだけ‥‥とならないでしょうか。
さらに「元浦和DFで現在、産業能率大の教授を務める西野努氏(48)が教授職と兼務で入閣する見込み」とも報じられていますが、GMにするなら外を見てきた西野のような気もします。
クラブ幹部は「ACL決勝と残留争いの両方を経験できる監督はいない。我慢して成長させることも大事」と話しているそうですが、少なくとも今シーズンは成長はしなかったように思いますが。
大槻監督は「分析力や選手の士気の高め方に定評があり」と評されることが多いのですが、とはいえ今シーズンはその力は十分には発揮されていないように思います。
フロントが変わらなければ浦和レッズは変われないと思っていますが、自分たちの都合の良いようにしか変われないのであれば、どんな監督を連れてきても毎度、無に帰すことになるのだと思います。
「大分に期限付き移籍中で今季J1で10得点の日本代表FWオナイウ阿道(24)を復帰させる方向」ということですが、こういう選手もたいていは戻ってきても活躍できないことがしばしばあるんですよね‥‥。
とにかく、まずは目の前のJ1残留を掴み取らないといけないわけですが。