浦和レッズが、横断幕問題に関する関係者への処分を発表しました。当日の事実関係、当日までの経緯・体制などについて説明がなされています。問題の横断幕を掲げたサポーターが所属するグループには、無期限の活動停止、無期限の入場禁止が処分されています。
3月8日Jリーグ浦和レッズ対サガン鳥栖におけるサポーターによるコンコース入場ゲートでの横断幕掲出についてとして発表されています。
Jリーグの会員であることはもとより、日本サッカー協会(JFA)、国際サッカー連盟(FIFA)を含めたサッカーファミリーの一員として、浦和レッズは差別の根絶を行う立場にありながら、深刻な事態を引き起こしましたことを、関係される全ての方々に心から深くお詫び申し上げます。
Jリーグからは、既に清水エスパルス戦が無観客試合になる制裁が決定されています。ネタフルでは、浦和レッズ、Jリーグの制裁は清水エスパルス戦を無観客試合にという記事を書いています。
処分は以下のようになっています。
(1)サポーター等
・掲出行為を行った者が所属する当該サポーターグループに対して、無期限の活動停止処分としました。
・当該グループに所属するメンバー全員に対して、浦和レッズが出場するすべての試合について、無期限入場禁止の処分としました。
(2)クラブスタッフ
・当該横断幕を試合終了まで撤去することが出来なかった主たる原因はクラブのマネジメントにあると考えております。本人からの申し入れにより、淵田敬三社長の役員報酬の自主返納(20%、3か月間)を受け入れることと致しました。
・関係社員につきましても、社内規定に従って処分を検討します。
浦和レッズの横断幕問題、アウェイのサンフレッチェ広島戦では全ての横断幕掲出禁止へという記事を書きましたが、横断幕掲出の禁止はサンフレッチェ広島戦だけでなく、それ以降も「リーグ戦、カップ戦とも、ホーム、アウェイを問わず、浦和レッズのファン・サポーター全員に対し、すべての横断幕、ゲートフラッグ、旗類、装飾幕等の掲出を禁止」としています。
この記者発表に出席している宇都宮徹壱氏のツイートをまとめておきます。
「(問題の横断幕をすぐに撤去できなかった原因について)差別に対する意識の不十分さ。また、こうした問題に対応をする体制ができていなかった」渕田社長
— 宇都宮徹壱 (@tete_room) 2014, 3月 13
「(横断幕を張った人物の主張)ゴール裏は聖地、自分たちでやっていきたい。他の人達は入ってきてほしくないという意図があった。最近は海外のお客さんも来て統制が取れなくなる、という話を聞いている」渕田社長
— 宇都宮徹壱 (@tete_room) 2014, 3月 13
当該サポーターは3人。グループは20人程度とのこと
— 宇都宮徹壱 (@tete_room) 2014, 3月 13
渕田社長は当該サポーターと直接面談していないとのこと
— 宇都宮徹壱 (@tete_room) 2014, 3月 13
「当該サポーターへの賠償請求は現時点では考えていない」渕田社長
— 宇都宮徹壱 (@tete_room) 2014, 3月 13
「(サポーターに対する配慮が遠慮になっていた部分は)あります。遠慮というか、長年積み重なってきたルールの良し悪しの判断ができていなかったと思います」渕田社長
— 宇都宮徹壱 (@tete_room) 2014, 3月 13
何よりの問題は、このサポーターとの関係性にあるのでしょうね。