浦和レッズ、Jリーグの制裁は清水エスパルス戦を無観客試合に

2014 03 13 1347

不名誉なJリーグ史上初を記録してしまいました。サガン鳥栖戦での「JAPANESE ONLY」横断幕に端を発した差別問題ですが、浦和レッズが処分を発表するより早く、Jリーグから2014年3月23日の清水エスパルス戦を無観客試合にする裁定が下されました。

Jリーグ 村井 満チェアマンは、3月8日(土)に開催されたJリーグディビジョン1第2節「浦和レッズvsサガン鳥栖」において、差別的な内容の横断幕が掲出されたことに対し、裁定委員会からの答申を踏まえ、以下のとおり制裁を決定いたしました。

「差別表現と受け止めた方もいることから、その掲出意図に関わらず差別的内容と判断できる」とした裁定です。

裁定内容は次の通りです。

(1)譴責(始末書をとり、将来を戒める)
(2)無観客試合の開催(入場者のいない試合を開催させる)

無観客試合となるのは、J1第4節 浦和レッズ v.s. 清水エスパルスとなります。

浦和レッズは2010年に、サポーターが本件と類似したトラブルを起こしたことによって制裁を受けており、本件は累犯となる。また、2010年に制裁を受けた事実以外にも浦和サポーターは、これまでも度々トラブルを起こしている。

遠征を予定していた清水エスパルスのサポーターにも申し訳ないです。宿泊のキャンセルなどはどうなるのでしょうか。

当日、前座試合としてボーイズマッチを予定している小学生の気持ちを考えると、勝点剥奪でも良かったのでは、と思えてしまいます。

Jリーグ – 浦和レッズへの制裁に対するチェアマンコメントも発表されています。

浦和レッズに関しては、過去においても一部のサポーターによるトラブルが複数発生しており、その中には人種差別的な行為と認定され、クラブが制裁を受けたこともありました。大半の浦和レッズのサポーターも、この一部サポーターの行為に対してきっと心を痛めていることでしょう。1993年の開幕当初からJリーグに名を連ね、日本プロサッカー界のリーダー的存在であるべき浦和レッズが、一部のサポーターの行為とはいえ、このような事態を許してしまったことに対して、誠に慙愧の念に堪えません。

■関連記事

浦和に厳罰 23日清水戦は無観客試合 (日刊スポーツ) – Yahoo!ニュース

「FIFAや日本協会の規約に基づき、過去にも累犯があったこともあり重大なことと受け止めた。こうした行為が改善されなければ、そのようなこと(勝ち点の減免、降格など)も視野に入る」

浦和に厳罰 23日清水戦は無観客試合 – J1ニュース : nikkansports.com

浦和レッズは不適切な横断幕が掲出されたにもかかわらず、試合終了後まで当該横断幕を撤去できなかった。クラブ側には試合後まで撤去できなかったことについて、クラブ側も差別的な行為に加担したということになりますと伝えました