ついに浦和にも本格的な「せんべろ」の波がやってきたかもしれません。「せんべろ」とは千円でべろべろ、つまり安く飲むスタイルのことを指しますが、ホッピー250円、サワー250円、生ビールなら300円という、浦和においてはなかなか価格破壊の立ち飲み屋が登場しました。気にはなっていたのですが、ついに初訪問してきましたよ。店名からして渋い。「ひとりあじ(浦和)」です。
「ひとりあじ(浦和)」に行ってきた!
場所は浦和駅西口のイトーヨーカドーの目の前。元は中華料理店のあった場所です。大きく目立つ黄色い看板には「ひとりあじ」の文字。なんとなく意味が分かる気はしますが、どういう意味なんだ「ひとりあじ」って。
店を彩る数々のものが、とにかく渋いです。
「呑むほどに善き人となる」
詩人か。
「勇気の一歩うらぎらない安さ」
コピーライターか。
今回、この「勇気の一歩」を踏み出すことができた訳ですが。
「何処よりも安い立呑屋!!」
うん、確かに安い。
とまあ、こんな感じの渋い立ち飲み屋な訳です。オープンしたのが一月くらい前だったと思うのですが、既に老舗の貫禄が漂う店内です。カウンター内には男性が二人いて、どちらが店主か分からないのですが、素朴な接客で客さばきをしていました。
厨房に目をやると、金髪の女性が! どうやらロシアから来た方のようで、調理を担当しているそうです。立ち飲み屋の厨房に、金髪の美女がいたので、ちょっと焦りました。
「ひとりあじ」のシステムはキャッシュオンデリバリーで、目の前の灰皿にあらかじめお金を入れておくシステムです。注文が届くと、そこからお金が差し引かれてひきます。明朗会計。
ドリンクメニューです。ブラックニッカのハイボールが250円、竹鶴ハイボールも350円です。生ビールは300円、サワー類は全て350円です。日本酒も一合の値段ですから、250円とか300円とか安いですね。
年末年始も休まず営業していたそうで、チューハイがなくなってしまったので、これが最後の一杯だったというレモンサワーで乾杯です。同行した人はホッピーを頼んでいましたが、250円。ちなみに中を注文すると200円でした。
おっさんだらけの店内には、なぜかサザエさんが。シュールな光景。
この手の店で、日本酒の品揃えが多いのも珍しいかな、と思いました。
料理のメニューは、ものによっては日替わりになるようです。定番ものもあるのでしょうが。値段も150円〜と「せんべろ」には良心的な価格帯です。
きんぴら、ポテサラ、玉子焼きののった「三点盛」です。単品で注文すると550円になるので、ボリュームが調整されているであろうとはいえ、400円なら悪くありません。むしろ、とりあえず頼みたいメニューです。
サーモンの南蛮漬け。やや大きめのサーモンが二切れ入っていました。350円。酒に合います。
「豆腐のひき肉あんかけ」は300円です。麻婆豆腐‥‥ですかね?
そして、メニューを眺めていて気になりすぎたので注文したのが「究極のやきそば」です。どんな焼きそばが出てくるのだろう、と、気になりますよね。
こちらです。
麺オンリー!
なるほど、そうきたか。野菜としては、ニンニクのみ入っているそうです。200円。
最初は数組だけの客だったのですが、時間を追うごとに増えていきまして、20時になる頃には満席になっていました。ちょいと呑む感じの人もいれば、立ち飲みだけどそれなりの時間を過ごしている人たちいて、顔見知り同士の客もいて、既に人気店の様相です。
ハイボール、お代わり。これも250円だものなぁ。
壁に貼ってあって気になったのが「マリネ ロシア風」です。厨房で調理している女性がロシア出身で、その味がマリネで再現されているのだそうです。
ということで、頼みました。
うおう。確かに、スパイスの使い方が日本ぽくないです。ここだけロシア。小皿の中だけロシア。不思議な気分になりました。
「ピリ辛もつ煮」300円。
〆にビールを頂きました。
3人で2時間弱滞在したのですが、一人1,500円くらいだったでしょうか。かなり堪能してしまいました。気軽に呑みたい、ちょっと呑みたいというニーズに応えるのはもちろんのこと、気心の知れた仲だったら、足が疲れるまで‥‥なんていう人もいそうです。ぼくも、とりあえず1軒目にフラリと立ち寄りたい店かもしれませんねぇ。
浦和にも立ち飲み屋は増えていると思っていたのですが「せんべろ」できる店は新しいですね。新しい潮流になるかも!?
ごちそうさま!!!
ひとりあじ(浦和)
住所:さいたま市浦和区仲町1-1-10 森崎ビル1F