Twitterの広告宣伝ツイート(Promoted Tweet)は超効果的–広告主が大絶賛という記事より。
ネット上のディスカウント証券会社Zeccoは、TwitterのPromoted Tweets〔仮訳: 広告宣伝ツイート〕プログラム(まだベータ中)に参加した企業の一つだ。今朝(米国時間8/25)の同社の発表によると、このTwitterの新しい広告プラットホームは、今日までの同社にとって、非常に効果的だったそうだ。
ツイッターでは検索キーワードに関連して広告ツイートを表示する「Promoted Tweet」が試験的に行なわれています。例えば「coffee」で検索するとこんな風になります。
下に「Promoted by Starbucks Coffee」と表示されているのが分かるでしょうか。
仕組みとしては、検索エンジンで検索した際に、キーワードに関連した広告が表示される検索連動型広告と同じです。
検索している人の興味に応じて広告が表示されるので「Promoted Tweet」に参加している企業の評価は「非常に効果的」となっています。
同社によれば、広告宣伝ツイートを過去2か月で50通送った結果を、同社のTwitterアカウントでふつうに送ったメッセージと比較すると、ユーザの積極的な反応…リツイート、リプライ、リンクのクリックなど…が50%多かった。
当然といえば、当然でしょうか。
日本でのサービス開始も気になるところですが、日本ではツイートに広告を挿入する「つあど」がサービスインしています。
ツイッターの規約改訂によりサービス開始が危ぶまれましたが、課題をクリアし8月28日より、実際に「つあど広告」と入ったツイートが行なわれています。目にした人もいるのではないでしょうか。
どのような感じでツイートされているのか、調べてみました。ツイッターの検索では引っかからなかったので、リリースされた「Google リアルタイム検索」を使いました。
時間的には8月28日22時に、一斉にツイートが行なわれたようです。土曜日の夜です。スポンサーはグルーポン系サービスの「Qpod」です。
なお、この1回のツイートで得られる収入は100円とのことです。もちろんフォロワー数に応じて「つあど」からオファーされているのだと思いますが、高いとみるか安いとみるか。それとも、フォロワー数によって金額が違ったりするのでしょうか。
「Qpodのつあど広告でTLが埋まるなど」「予定の10時になったら、つあど広告がタイムラインに10連続ならんででウケたw」とツイートする人がいる一方で「日頃信頼している人からの情報なので、そんなに嫌な気がしなかった」と評価する人も。
思い起こすのは「ブログに書いて100円」といった、ブログのペイパーポスト広告です。一時期、猛烈に流行しましたが「広告」と表記しないことなどが問題となり、下火というか、今ではきちんと使った上で評価してもらう、などの方向に移行している印象です。
追記:ツイート単価ですが、100円固定ではなくパブリッシャーが決めるそうです。と、中の人から連絡を頂きました。
ツイッターのツイート自体がフロー情報で、まさにフラッシュマーケティングには向いていると思うのですが(逆に一瞬で流れてしまうので効果は持続しない?)、確かにタイムラインがそれで埋まるのは嫌だと感じる人も少なくない気がします。
ただし、こうしたサービスはなくならないというか、今後も増えていく気がするので、
・つあど広告を利用する人をアンフォローする
・クライアントソフトで「つあど広告」のツイートを非表示
など、利用者側に託されることになるのかな、と思いました。
ただ、ステルスでプロモーションが行なわれずに、きちんと「つあど広告」と表記されていることは評価したいと思います(広告代理店から○○円でツイートしてくれませんか、というオファーもあるので)。
しかしテキスト広告は「ちょっと寄っといで、お客さん!」みたいな文言になりがちで、確かにそれがタイムラインにずらずら並ぶと客引きのひどい路地裏に迷い込んでしまったようで、ちょっとなんだかな、という気分にもなりそうです。
たかが140文字、されど140文字で、今後はこうしたコピーライティングも新しいテクニックが開発されていくのでしょう、きっと。
ということで、いよいよ日本のツイートも広告と背中合わせになった印象です。でも、きっともっとどっぷりいきますよね。「あの頃はかわいかった」みたいな話にもなるかもしれませんよ。揺り戻しがあるかもしれませんが。
▼Masato Kogure (kogure) on Twitter
#ネタフル「Twitter」カテゴリもどうぞ。
▼できる100ワザ ツイッター Twitterパーフェクトテクニック (単行本)
▼ツイッター 140文字が世界を変える (マイコミ新書) (新書)