年末年始に、いくつかテレビ番組の打ち切りの話が記事になっていたので気になっていました。曰く、テレビ番組の存続の判断は単に視聴率だけではなくなっている‥‥という内容でした。
まずは、『噂の!東京マガジン』だけじゃない!日曜の高齢者番組に忍び寄る「打ち切り」の危機という記事です。
最も業界内をザワつかせているのは、『噂の!東京マガジン』(TBS系)の終了。来年3月で約32年間にわたる歴史にピリオドを打つことになったのだが、視聴率は今なお日曜13時台の時間帯トップを叩き出しているだけにショックは大きい。
とにかく視聴率だった近年は、家でテレビを見ていることの多い高齢者に向けた番組作りがされていて、実際に出演者も見ている人も高齢者という番組が多いのですが、番組制作自体が若い層に向けたものとなり始めているため、視聴率が良くても打ち切られる‥‥という話が出てきているようです。
「今春に視聴率調査がリニューアルされた影響が大きい」と見られている。これによって各年齢層の視聴動向がわかりようになり、各局は多くの広告主が求める13歳~49歳の視聴者層に向けた番組制作をはじめた。
スポンサーの意向があり、それに基づく番組作りができる環境が整ってきた、と。番組の内容から、これまでもどんな人が見ているかは分かってはいたでしょうから、数字として明確に示されると、ということなのでしょうね。
あとは新型コロナウイルスで広告費が削減されていますから、単純に経費削減のためにギャラの高い人がリストラされていく‥‥という話もあるようです。
年初には「ビートたけし」リストラ報道で考えるタレントギャラ事情 一番損したのは山瀬まみかという記事もありました。
番組制作費はここ数年、下がり続けていますから、手をつけるなら出演者のギャラしか残っていません。その中から70~80万円削れば、それだけで5%は達成できるわけです
ビートたけしは再婚したマネージャー兼任の妻がギャラアップを要求し、逆に「新・情報7DAYSニュースキャスター」を降板し「奇跡体験!アンビリバボー」は打ち切りになると伝えられています。
どこまで信憑性のある話か分かりませんが、高額ギャラの人件費を削減していくというのはある話だと思いました。
ジャニーズ事務所はテレビはプロモーションと割り切って安いらしいですが、主戦場を番組出演のギャラとしていないタレントの方が今後は強いでしょうかね。
タレントでもYouTubeをやっていれば、そちらの視聴回数を増やせれば良いわけですし。
数字は悪くないのに番組打ち切り…テレビ業界に新機軸でも「コロナ禍でスポンサーも経営が苦しいので、広告費の選別を始めたんです。その結果、視聴率ではなく視聴者層で選別するようになった」と伝えられています。
でも中高生の息子たちを見ていると、もうリアルタイムにテレビを見ていない‥‥というか、そもそもテレビ自体をほとんど見なくなってますよね。代わりにYouTubeとかTikTokとか。
まだまだテレビの影響力は大きいと思いますし、SNSをやりながらみんなで見るような番組は強いと思いますが、いきなりターゲットの年齢層を下げたところ、そう簡単には視聴者が戻ってこないようにも思います。が、どうなるでしょうね、この先10年のテレビ番組は?