富山湾は天然の生簀と呼ばれるほどの漁場ですが、漁師が漁の後に食べる賄い飯のひとつが「魚津バイ飯」です。その名の通り、バイ貝の入った炊き込み御飯です。たっぷり入ったバイ貝の旨味で箸が止まらなくなります。
魚料理の祭典「Fish-1グランプリ」で準グランプリにも輝いたという「魚津バイ飯」を、魚津駅前にある老舗の「海風亭」で頂きました!
バイ貝たっぷり「バイ飯」を食べる!
魚津駅前にある「海風亭」は、創業100年、歴史ある老舗の日本料理店です。マンガ「美味しんぼ」のゲンゲの回にも登場しているお店です。
「バイ飯」が美味しいのはもちろんだったのですが、若旦那がイケメン、若女将が美人で、贅沢な美男美女カップルにも驚愕しました(若旦那はウッチーに似てます)。
店頭に、ランチメニューの看板がありました。富山湾ですから、海鮮丼もいいですねぇ。でも、今日は「魚津バイ飯」なのです。
「魚津バイ飯」900円。
これか! これがこれから食べる「魚津バイ飯」ですか!
釜飯、肝味噌、漬物、味噌汁で900円です。素材、土地の名物と思うと、良心的な価格設定です。魚津産コシヒカリ、魚津産もち米、魚津産野菜、魚津産バイ貝と、全てが魚津産というこだわりの一品です。
歴史を刻むカウンター席。きっと、夜は常連さんで埋まるのでしょう。
今回は座敷席。座敷席も広く取られています。
そして、待ってました。
ジャーン!
これが「バイ飯」です!
いかがですか、このバイ貝っぷり。予想を遥かに超えたバイ貝の量です。バイ貝がたっぷりでびっくり。ご飯の中にも入ってますが、この見た目のインパクトが強烈です。
まぜるまぜる。季節の野菜も入ってます。香りも食欲をそそります!
食べ進んできたら、漬物も頂きつつすると、さらに食が進んじゃいます。ピリ辛の昆布が良し。
実は隣の肝味噌もポイント。バイ貝の肝と味噌を和えたものですが、これをほんのちょびっと「バイ飯」にのせて食べると‥‥美味さ界王拳!!!
バイ飯、味噌汁、肝味噌、漬物、ランチメニューのパーフェクトカルテット、バイ飯が奏でる四重奏。
渋くていい色合い。ツヤツヤした照りもいいですね。
いただきまーす。
う、美味い。バイ貝のかみごたえ、バイ貝の出汁がしみ、野菜をまとったコシヒカリも美味い。バイ貝って、こんなに美味かったんだ!
聞くところによると、バイ貝は関東におけるサザエのようなポジションなのだとか。高級食材がこんなにふんだんに使われてんですから、そりゃあ美味いわけですね。
「バイ飯」をお代わりしたら、今度はバイ貝の肝味噌で。少し甘めでうまーい。肝味噌これだけ持ち帰りたいくらい。これは日本酒にも合います。
気づいたら、なんと3杯目。「牡蠣ノ星」で蒸し牡蠣を食べまくった後なのに、食べられる、食べられる、進む、進む、ヤバい、バイ貝!
ちなみに、バイ飯で使われるバイ貝は、出荷できないような小さなものを持ち帰り、それを炊き込み御飯にしたのが始まりだそうです。だから、漁師だけが食べていた、本当の漁師飯というわけ。富山湾でカゴ網漁で、バイ貝は取られています。
ちなみに、これがバイ貝の標準サイズ。でかっ!
バイ貝をじっくり食べたのは初めてでしたし、釜飯という食べ方も非常に美味しく頂くことができました。何より、肝味噌。いい。肝味噌がいい。「バイ飯」だけでなく、色々なものが進みそうです。
ごちそうさま!!!!!