自宅に設置したハードディスクをネットに公開し、どこからでもアクセス可能にするというデバイス「Pogoplug」の中の一つのサービス「Pogoplug Cloud」が2016年9月28日で終了することが発表されました。Pogoplug Cloud is Shutting Down | Pogoplug Blogとして発表されています。
On September 28th at 9am, Pogoplug Cloud will be shutting down. Building Pogoplug Cloud has been an incredible journey, and we are so grateful to all of our users who have supported us along the way.
ブロガーイベントに登壇させて頂いたりして「Pogoplug」は個人的にも応援していたのですが「Pogoplug Cloud」に関してはサービスが立ち行かなくなった、と。
「Pogoplug」自体はそこに接続したハードディスクを手軽にネットからアクセスできるようにする、というデバイスで、これには非常に可能性を感じました。iPhoneからアクセスして音楽の再生も簡単にできましたし、ファイルの共有も便利でした。
ただ、風向きが変わったのはクラウドサービスに手を出してからでしょうか。既にクラウドサービスはたくさんありましたし、ただ「Pogoplug」は売り切りのデバイスだったので、ある意味で“日銭”を稼ぐようなプレッシャーが投資家からあったのかなー、なんて勝手に思いながら見ていました(あくまでも想像)。
それでもクラウドサービスにも個人的には魅力的に感じていました。それは、自宅のハードディスクの内容を、全てクラウドにコピーできるという点です。特に家族写真などは、自宅とクラウドと二重に持つことができるので、災害にも強かったのです。
しかし「Pogoplug」の強みはクラウドサービスではなかったんですよね。あくまでもハードウェアだった。その軸足がブレてしまったのかな‥‥という思いです。
なお、ハードウェアとしての「Pogoplug」は引き続き使用可能とのことですが、今回のアナウンスがあったことと、別のNAS製品をテストしていることから、我が家の「Pogoplug」はひとまず静かに電源を落としました。
今後の「Pogoplug」も何か動きがあればお伝えします。PogoplugプッターマンCEO「事業が継続できなくなったらPogoplugのソースコード全てオープンソース化する」という記事を書いたのは、2011年でした。