20年連れ添った最愛の妻を救うため、スキューバ装備で津波の濁流に飛び込んだ43歳の男性が、海外のメディアで話題になっているそうです。
津波の被害を受けた時、アカイワさんは自宅から少し離れた職場にいました。被災した彼が何よりも心配したのは、20年前にサーフィンを通じて知り合い、以来連れ添った最愛の妻。アカイワさんはいつ来るかわからない救援を待つ事などできず、ウェットスーツなどのスキューバダイビング用の装備を身に付け、瓦礫の浮かぶ危険な水の中へと身を投じました。
スキューバダイビングの装備をしていたとはいえ、まさか、津波の中に身を投じた男性がいたとは‥‥。
200ヤード(約183メートル)ほど水中を進んだアカイワさんが目にしたものは、10フィート(約3メートル)近く浸水した我が家の姿でした。アカイワさんが辿り着いたとき、彼の妻は家の最上階、わずかに空気の残る場所にいました。
3メートルほど浸水していたということは、完全に水没していたのではなく、2階の部屋、そこの屋根との隙間に妻がいたということでしょうか。いずれにせよ、水の中からでないと部屋の中に入れなかったでしょうね。
さらに数日後、避難所に見当たらない母親も、浸水した部屋に取り残されていたところを探し出したのだそうです。
男性は「水はとても冷たく、暗く、恐ろしかった」と語っています。
その後も救助活動を続けたそうですが、津波の直後にはこうして、家の中に取り残されていた人も多かったのかもしれません。