格安SIMの新しい波として、定額無制限プランに興味を持っている人も少なくないのではないでしょうか。ちゃんと使えるのか? というのが興味の対象かと思いますが、MVNOの定額無制限プランはどれだけ快適?――ぷららモバイルLTEとU-mobileのSIMをレビュー(前編)という記事があったのでご紹介です。
端末から基地局の無線区間、基地局からバックボーンの有線区間までは、MNO契約とMVNO契約のどちらも、通信速度に影響を与える要素は共通だが、そこからISPまでの帯域がMVNOでは大きなボトルネックになりやすい。この帯域を広く取ればそのぶんMVNOからMNOに支払料金が増える
記事を読むと、MVNOの仕組みも理解できると思います。要はNTTドコモの3G/LTEネットワークを卸して貰い、それを自社ネットワークに接続してサービスを提供しているのですが、この部分が太くなれば速いですが、高いということになります。絞れば安くなりますが、遅いということになります。どんな風にユーザに帯域を割り当てるのか、というのがMVNO業者、つまり格安SIMの腕の見せ所です。
さて、そんな中でも定額無制限プランを打ち出した「ぷららモバイルLTE」と「U-mobile」が話題です。「ぷららモバイルLTE」は3Mbpsという速度制限がありますが、いずれにせよ、けっこう無茶なチャレンジをしているな、というのは分かると思います。
この記事では、その両社を使い、NTTドコモとスピードテストの結果を比較しています。
結論としては、混雑した場所、時間帯でテストで行われていることもありますが「ぷららモバイルLTE」と「U-mobile」のダウンロードスピードは1Mbps前後といったところでしょうか。「ぷららモバイルLTE」は上限が3Mbpsなのでそんなものかな、と思いますが「U-mobile」は遅いと感じられるかもしれません。
とはいえ、先にも書いたように限りがある帯域ですので、大手キャリアのようにスピードが出まくるということはないのですよね。
ぼくもドコモのMVNOである「IIJmio」にMNPしましたが、ダウンロードスピードに関しては普通に使う分には全く不満はありませんが、ソフトバンク時代のような速さではありません。ともすれば、場所と時間帯によって1〜2Mbps程度のことがありますから「ぷららモバイルLTE」と似たような使い勝手かもしれません。
しかし、それはコストに跳ね返ってくる部分でもありますので、トータルで考えれば満足しています。
今回は基本悪条件下での計測になったが、1Mbpsを切ることが多かったのは良くも悪くも予想通りの結果でもあったし、実用性という意味ではスマートフォンでのメール(送受信)、Web閲覧、SNSの利用程度なら、今回の計測環境でもさほどストレスを感じることはなかった。
速いに越したことはありませんが、定額無制限プラン「ぷららモバイルLTE」と「U-mobile」くらいでも普段使いには十分に使える、ということも言えるかもしれません。
ネタフルで「IIJmio」のスピードテストをしている記事もあります。
▼【IIJmio】数カ所でスピードテストしてみた(クーポンオフ速度200Kbpsで何ができるか?)
▼【IIJmio】福島県いわき市に旅行したので数カ所でスピードテストしてきた