堀埜一成サイゼリヤ社長が、キャッシュレス決済やお釣りにAmazonギフト券を導入したことなどに関してインタビューに答えています。
なぜサイゼリヤではキャッシュレス決済を導入していないのか、いずれ導入はするのかなど、非常に興味深い内容となっていたのでサイゼリヤ好き、キャッシュレス決済好きは必読です。
現金決済にこだわる「サイゼリヤ」、社長が真意を明かすという記事なのですが、一言でいえばキャッシュレス決済を導入していないのは「ハード(端末)の開発速度を見てる」というのが理由だそう。
店舗数が1,000店舗以上あるため、仮に「変更に弱い端末を入れてしまうと、PayPayとか新しい決済手段が入ってきたとき、後付けできないとかとんでもないことになる」という点を懸念しています。
とはいえ、ヤフーとLINEの経営統合が発表された今となっては、もう新たにキャッシュレス決済に参入しようというところも出てこないような気がしますし、ソフトウェアのアップデートで対応できるような気がします。
ハードの製造が間に合っていないって言われているでしょう。だからうちが今1000店に入れてって言っても入らないです。
QRコードをお客さんが読み取る方式であれば店舗側にはハードウェアは必要ないのではないか‥‥と思いますが、複数のスマホ決済を採用すればオペレーションは煩雑になりますし、クレジットカードには対応できませんね。
そんなところにAmazonがやってきて【サイゼリヤ】お釣りを現金ではなくAmazonギフト券で受け取ると2%分増額【店舗限定】という施策を開始しました。
(社内では)「やんないでしょ」と言われたけど、「いやアマゾンやからやる」って。くっついてって損はしない。間違いなく世界のアマゾンだし、いろんなことをやってくれるだろうから面白いだろうなと思いました。
むしろAmazon Payがさっぱり広がらない中での苦肉の策のようにも見える側面もあったのですが、話題性はありましたね。
サイゼリヤでもショッピングセンターの中にあるような店舗はクレジットカードが使えるのですが「家族で食事をして、財布を握っている奥さんが払う」ので、キャッシュレス決済はあまり使われないという情報もさりげなく話されています。
手数料以上に結構面倒臭かったりする。作業が増えるので、生産性はあまり上がらない。むしろマイナス方向にいくんじゃないかと思います。慣れれば入れたほうが楽だとは思いますけど、面倒臭いんですよね。
たくさんの種類のスマホ決済を導入すると確かに作業は煩雑になると思うので、ある程度の統廃合の道筋も見えることが予想される東京オリンピックの頃に導入するというのは現実的かもしれません。海外からの観光客も増えますし。
最近では【サイゼリヤ】都内の一部店舗でキャッシュレス決済を実証実験中という話もあり、徐々に本格導入に向けて知見を集め始めていますから、そう遠くない未来にサイゼリヤでもキャッシュレス決済が導入されるのではないでしょうか。
いきなり東京オリンピックのタイミングでキャッシュレス決済を全国で導入というのもトラブルになりそうですから、2020年の年明けくらいから徐々に導入されていくでしょうか。
2020年にはサイゼリヤにもキャッシュレス決済が導入されそうだということが分かりましたし、まだ導入していないのはハードウェアの開発速度を見ている、というのは、なかなか興味深い話でした。
サイゼリヤをカスタマイズして作る“裏メニュー”は「サイゼ研」でまとめています。
関連記事
▼サイゼリヤ赤坂駅前店の店長直伝!オリーブオイルを駆使するおすすめの食べ方
▼「エスカルゴ」パスタとポテトとハンバーグと。この万能感を君に。
▼トッピング半熟卵&ペコリーノチーズ&唐辛子フレークでハンバーグ
▼定番の「柔らか青豆の温サラダ」に「削りたてペコリーノチーズ」をかけて食べてみる
▼ペペロンチーノに代わり「アーリオ・オーリオ」レギュラーメニューに
▼イタリア北部フリウリ地方の郷土料理「フリウリ風フリコ」がメニューに登場