カナダ、カルガリー、ドラムヘラーの2日目は「ロイヤル・ティレル恐竜学博物館(Royal Tyrrell Museum)」正確にはロイヤル・ティレル古生物学博物館を見学してきました。
もう、本当に見事すぎる恐竜の化石にノックアウトされました。質・量ともに最高です!
それもそのはず、カナダナンバーワンの恐竜博物館らしいですよ。
今は夏休みシーズンで、正午前後から続々と子供たちがやってきました。両親だけでなく、祖父母と一緒に来訪しているというケースも少なくありませんでした。
体験企画や教育的な展示など、子供向けと思われる内容も多いですが、恐竜好き、化石好きだったら一度は見て後悔はないと思います。
ぼく自身、恐竜や化石に対してものすごく強い思い入れはなく人並みだと思うのですが、思わず見入ってします、時間が経つのを忘れてしまいました。
それでは入館しましょう!
入館のためのチケットと、体験プログラムのチケット、そして館内のガイドマップです。
日本語による音声ガイドもあります。場所毎に指定された数字を入力し、音声ガイドを聞く仕組みです。
いきなり子供がカートに乗っているという、実にカナダ的なほのぼのした展開に遭遇しました。よくぞこれで入場しようと思いたったものだな、と日本人的感覚では思ってしまいますが。
入口付近には恐竜の模型など。
まあ、このあたりは序の口ですね。
続いて、子供向けの展示です。
いろいろ自分で動かしたりするゾーンですね。
キッズスペース的なところもありました。
恐竜の足の骨と背比べしたり。
そして!
いきなりメインイベントがやってきます!
ドギャーン!
地元アルバータで発掘された、ティラノザウルス・レックスの化石が!
解説によると1980年の夏、二人の高校生が釣りにいった川で黒い化石を見つけたのだそうです。それがこの、ティラノザウルス・レックスです。
あまりの見事さに、しばらく見入ってしまいました。
当時の発掘の様子も写真で展示されています。
続いて、恐竜の卵の化石です。
これは18歳の少女が、1986年に見つけたものだそうです。なんと、赤ちゃんも化石になっています。
こんな風に、地元の人たちがひょんなことから化石を見つけてしまう場所、それがアルバータ‥‥といっても過言ではないでしょうかね。
特に、ロイヤル・ティレル恐竜学博物館のあるドラムヘラーのあたりは、かなり化石がゴロゴロと見つかるのだそうです。
たくさん展示している化石にもアルバータで発掘されたものが多いですし、何より形がほとんど復元されているものが多いのにも感動しました。
そんな恐竜の化石たちを写真でご覧頂きましょう。
顕微鏡のような装置があります。
何やら拡大してみると‥‥
昆虫が!
亀のコーナーにはなんと‥‥
おや、日本語だぞ!?
UHA味覚糖「チョコラザウルス」のフィギュアが!
展示されている「シネミス・ガメラ」のフィギュアが展示されていました。誰かが探してきたのでしょうねぇ。
この展示ゾーンは、個人的にはかなりのクライマックスでした。
そして、続いて驚いたのは、本物の研究員が化石をクリーニングしているコーナーです。
マ、マジスカ!
モノホンがモノホンのクリーニング作業をしている!!!
時に、見学者の質問に答えながら、クリーニング作業は続きます。
日本ではちょっと考えられないような、展示の光景かな、と思いました。
これはお触りオーケー。
さらに本格的に化石のクリーニングを行なう、ラボもガラス越しに公開されています。
ここで実際に作業が行なわれる訳ですね。
子供が見たら大喜びするだろうなぁ。
タイミングが良ければ、実際の作業を見学することができるのでしょうね。
そして、もう一つのオススメはこちらのコーナーです。
薄暗いところで恐竜の化石が展示されているのですが、動きのあるユニークな展示などになっています。
やっぱり、ティラノザウルス・レックスはすごいなぁと思いますね。
あえて暗い中での化石の展示、なかなかユニークでした。
そしてこの後は、進化の歴史を辿るように展示へと移っていきます。
このあたりはダーウィンの言葉なども登場し、子供の教育向けが意識されているコンテンツなのかもしれません。
そして、実際に生物が進化していく様子を、コーナー毎に辿ることができるコーナーが続きます。写真でご覧ください。
時間にして3時間くらいでしょうか。英語が分からないながらも、かなりタップリと見てしまいました。
やはり圧巻は最初の方の展示ゾーンですね。あそこだけは繰り返し戻り、何度も見てしまいましたから。
恐竜の化石の質・量ともに素晴らしいのはもちろんですが、展示の仕方も工夫されており、非常に楽しめる教育博物館でした。
ロイヤル・ティレル古生物学博物館 – Wikipediaによると「恐竜に関してはその規模は世界最大級」ということで、恐竜好きには聖地のような場所でしょうか。
ステゴサウルスやティラノサウルス、アルバートサウルスなどを含む50体以上もの恐竜の完全骨格と200点以上の化石の標本なども展示されている。
カナダに恐竜のイメージはあまりないかと思いますが、ドラムヘラーはまさに“恐竜の街”です。ロッキー山脈などの方からは遠いですが、興味のある人は足を運んで間違いないと思いますよ。
追記:ロイヤル・ティレル恐竜学博物館の展望コーナーにのぼった動画もぜひご覧ください。