新島旅の2日目の朝、知らない方からFacebookでメッセージが届きました。曰く「新島のパワースポットを案内したい」と。後から分かったのですが、新島の役場の方で、少しでも島の情報発信に繋がればということで、わざわざ連絡を下さったのです。こういう誘いには乗っておけ、ということで、連絡をくれたMiyagawaさんの軽トラで新島の絶景スポットを巡りましたよ!
絶景スポットその1 幡代神社の噴火口跡
若郷地区に向かう途中に右に折れると、燃えないゴミのゴミ捨て場があります(入口に宮川コンクリート)。その時にあるのが幡代神社です。地元の人がお参りする、知る人ぞ知る神社ですが、その奥に絶景ポイントがあります。
地元の人と一緒でなければ、まずここには立ち入っていかないだろうという場所です。
Miyagawaさんはたまに整備に来ているようで、手慣れた様子でずんずんと進んでいきます。
数分で到着するというので、そんなに距離はないだろうとは思いつつ、意外に山を下っていくのでどこに辿り着くのだろうと不思議に思いました。
お年寄りがお参りするので、ロープで手すりが作られています。けっこう急な傾斜もあります。
眺めのいいところを通り過ぎつつ。
神社のある場所に辿り着きました。実は新島には、こうしたパワースポットとも呼べるような神社が多数あるそうで、正月などは順番にお参りしていくのだそうです。
本当に見せたかったのは、この神社ではなかったようで、白い手製の矢印に従って進んでいきます。
整備された山道を進んでいくと、足元に瓶ビールが12本くらい入るようなサイズのプラスチックケースが置かれていました。Miyagawaさんから乗るように促されますが、目と鼻の先は草で覆われた断崖です。腰が引けるってこういう状態のことを言うんだろうな、と思いながら撮影した写真がこちらです。
草は生えてますけど、崖ですから。Miyagawaさんは「ちょっと草が邪魔だな」なんて言いながら、写真写りを気にして草を掴みながら崖に乗り出して‥‥って、書いているだけで怖すぎる!
でも、そうやって密かにこの場所を整備しているのだそうです。
撮影していたのは噴火口跡で、海から波がザンブザンブと入り込んでくるような場所でした。まさに秘境です。
絶景スポットその2 白ママ断層
続いては大峰展望台から抜けていく場所です。
本村地区が一望できる、ここもなかなかのスポットです。幡代神社は前方の奥の方になります。
地元の人がボルタックと呼ぶ場所のそばです。ボルタックは航空管制に利用される施設のようです。
気づくと、Miyagawaさんは馴れた様子で藪の中に分け入っていきます。かつては遊歩道(トレッキングコース?)があったようです。
振り向いたところ。
ちょうど「新島羽伏浦キャンプ場」の前の海ですね。
どんどん進んでいくMiyagawaさん。いちおう、この先は地元の人が一緒でないと危険な場所だそうなので、ご注意ください。
背が低めの木立の間を抜けていくと‥‥
うわーーーー!!!
白砂の白ママ断層が広がっています!!!
白ママ断層を上から眺めることができる、秘境スポットだったのです。
世界有数のサーフィンスポットでもあります。
新島に行ったら、白ママ断層はぜひこの目で見てみたいと思っていたのですが、まさか上から見られるとは思いませんでした。感動です。
断崖も特徴的な形状をしています。
絶景スポットその3 トーチカ
白ママ断層を上から眺めたスポットからそう離れていないところにあるのが、トーチカです。
こんな感じの景色のところです。
またもやずんずんと進んでいくMiyagawaさん。
第二次世界大戦中は恐らく山に木が少なかったため、こうした穴を掘り、そこを移動していたようです。
その時にはトーチカ、砲台のあった場所があります。
ここからの眺めも素晴らしい。
このトーチカは、降りることができます。
穴に入り、下を眺めたところです。
穴の中から空を。
下から。
驚いたのは、コンクリートが意外にキレイに保たれているということなんです。日の当たり具合とか、湿度などがちょうど良かったのでしょうか。とても第二次世界大戦中に作られたものとは思えませんでした。
部屋のようになっている場所。
以上の3箇所が、Miyagawaさんがパワースポットだと感じる絶景・秘境スポットです。新島の中でも特に人が立ち寄らない、立ち寄ることができないスポットなので、自然が保たれている上に、思わず「おお!」と声が出てしまうような絶景でした。
いずれの場所も、自力で辿り着くのは難しいので、新島の人と仲良くなるか、いつもいる訳ではないけれど「新島羽伏浦キャンプ場」でMiyagawaさんを見つけて欲しい、とのことでした。
その他の新島の観光スポット
他にも案内して頂いた場所をご紹介します。
石山展望台。新島特産のコーガ石を採掘していた場所です。天気が良ければ富士山が見えます。
石が広がる荒涼とした場所です。
近くの砕石跡地では、サバイバルゲームの大会も開催されるそうです。
石山トレッキングコースがあり、歩いて登ることもできます。
コースの総延長は約890mです。
そして、サーファーなら訪れたいのが「シークレットポイント」です。ガイドブックには必ず掲載されていますが、その場所はなんとなく隠されています。
こんな景色を参考に、辿り着いてください。
途中までクルマで行けるようになっています。
またしても、ずんずん歩くMiyagawaさん。
すると‥‥
目の前に‥‥
サーフスポットがきたー!!!
さすが、ワールドクラスのサーフィンスポットです。
かなり大きな波が立っていました。
「tokyo reporter 島旅&山旅」について
東京都の観光PR事業から招待頂き、東京都新島の取材をしています。