「Flipboard」がActivityPub対応しFediverseへ

時代は分散化のFediverseでしょうか。ニュースアグリゲーションサービスの「Flipboard」が、ActivityPubプロトコルに対応しFediverseへ移行するとEngadgetが伝えています。Flipboard is moving to the fediverseという記事です。

Flipboard is the latest mainstream app to officially join the fediverse, the collection of decentralized services that run on the ActivityPub protocol.

「Flipboard」ActivityPubでFediverseへ

「Flipboard」がiPadアプリとしてリリースされたのは2010年のことで、雑誌を読むようにニュースを読むことができるとして話題になったのを記憶しています。

そんな老舗サービスである「Flipboard」は、ActivityPubプロトコルで動作する分散型サービスの集合体であるFediverseに参加し、1年近くMastodonで実験を続けてきたそうです。

Fediverseというのは「federation(連合)」と「universe(世界)」からなる言葉で、独立性を保ったまま相互接続されたサーバー群のことを指します。

「Flipboard」は来月までにはFediverseと完全に相互運用可能になる予定で、ActivityPubを搭載したアプリを使っている人なら、投稿を見たり、交流したりできるようになるそうです。

また、2024年4月以降はFediverseコンテンツはFlipboardアプリ内でも利用できるようになるとのこと。

Metaの「Threads」もFediverseに接続するテストを行っていると明らかにしたばかりで、Fediverse対応の熱が高まりを感じます。

あくまでもFediverseは様々な分散型サービスの集合体ですが、X(旧Twitter)より使われるのはそう遠くないような気がします。より多くの企業がActivityPubプロトコルに対応すると、面白いことが起こりそうです。

ネタフルで採用しているCMSのWordPressも、WordPress.comのAutomatticがActivityPubプラグインを買収しブログがFediverseに参加可能なのですよね。

と考えると、Fediverseの可能性は大きくて、例えば企業ブログの情報発信が、そのままFediverseに参加することもできますよね。消費者からのフォローはFediverseで。自分たちのホームを持ち、Fediverseに参加しているかどうか、が重要になる時代がくるかも?