Twitterの先行きが不透明になったのをきっかけに、代替するSNSとしてMastodon、Misskey、Nostr、Blueskyなどが話題になっている昨今です。
それに関連して「Fediverse」という単語も目にするようになったのですが、WordPress.comオーナーのAutomatticがActivityPubプラグインを買収し、ブログがFediverseに参加可能になったことをTechCrunchが伝えていました。
AutomatticがActivityPubプラグインを買収
WordPress.com owner Automattic acquires an ActivityPub plugin so blogs can join the Fediverseという記事です。
Automattic, the company behind WordPress.com, Tumblr and other web publishing tools, is the new owner of the ActivityPub for WordPress plugin and has also recruited its developer to come work for the company, according to Automattic CEO Matt Mullenweg.
WordPress.com、Tumblrなどを運営するAutomattic社が「ActivityPub for WordPress」というプラグインを買収し、開発者もAutomatticで働くことになったそうです。
このプラグインをインストールすると、読者は好みの連携プラットフォーム上のWordPressブログをフォローし、ブログ記事を閲覧し、コメントで返信することができるようになるそうです。Mastodonのような連携サイトに投稿された返信は、ブログ記事のコメントになります。
イメージとしては、ブログの記事がFediverseに投稿されるので、ブロガーは読者のリーチを広げられる‥‥という感じでしょうか。
「ActivityPub for WordPress」プラグインがサポートするのは、現時点ではMastodon、Pleroma、Friendica、HubZilla、Pixelfed、SocialHome、Misskeyなどとなっています。
ActivityPubは、非中央集権型の分散SNSのプロトコルで、そのプロトコルによって開発されているのがMastodonやMisskeyです。
例えばMastodonをインストールしたサーバー同士が横の繋がりで連携する様子が、独立性を保ったまま相互接続されたサーバー群としてfederation(連合)+universe(世界)のFediverseということになります。
AutomatticではActivityPubだけでなく、NostrとBlueskyもテストしているということです。現時点ではActivityPubを採用するプラットフォームが多いですが、まだまだ過渡期と言えるでしょう。
個人的なイメージとしては、時代が一巡してパソコン通信時代のホストが乱立するような世界だな、とActivityPubに関しては見ています。Fediverseといってもまだうまく活用されてはいないように見えますし(現状では)、これまた過渡期なのだと思っています。
開くのか、閉じるのか。閉じつつ開くことができるのか。どの方向に進んでいくのか、非常に興味深いです。