お酒好きのことを「左党」と呼ぶことがありますが、なぜ「左党」なのでしょうか? その理由には諸説あるようですが、まずは和食を楽しむ(3) お酒の粋なたしなみ方という記事をご紹介します。
お酒を嗜まれる方を「左党」と呼びますが、これは日本酒を飲むときに、男性は左手に盃をもつことからきています。
「左党」の由来、その1
酒飲みが砂糖が好きだから「左党」なのかとかいろいろ思っていたのですが、日本酒を飲むときに盃を左手で持つからなんですか!
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うむ、そういえば確かに左手で持ってる。
また「武士が活躍した時代には常に刀を右手で抜けるように右手を開けていたため」とも言われているそうですが、飲み過ぎたら刀を抜けなさそうです。
本来、器は、右手で取り上げてから左手に持ちかえるのが正しい扱い方です。
勉強になります。
お酒を注ぐときは「鼠尾、馬尾、鼠尾(そび・ばび・そび)」といい、最初は(鼠のしっぽのように)少なめに注ぎ、中間は(馬のしっぽのように)多めに注ぎ、最後は再び少なめに注ぐと上手に注げます。
なるほどぉ。こんな作法があったのか‥‥日本酒だけでなく、ビールなどでも同様だそうですよ。
お酒の心得として男性に覚えておいていただきたいのは、女性がお酒を注ぐのはマナーとして好ましくないということです。
へぇぇぇぇぇ。
「自分のペースで飲みますからいいですよ」などと伝えるとスマートな心遣いとな。
「左党」の由来、その2
もう一つの「左党」の由来は、左党の左の意味としてまとめられています。
江戸時代、大工や鉱夫は、右手に槌、左手にノミを持つことから、右手の事を槌手、左手の事をノミ手といいました。
ノミ手が飲み手にゴロ合わせされ、飲むことが得意の人を左きき、という事になったというものです。
ノミを持つ手、ノミ手で盃を持つから呑むのが得意な人が左利き、あるいは「左党」となったという説があるそうです。酒呑みのことは「左利き」とも呼ぶのだとか。これは知りませんでした。
実は「辛党」も酒好きのこと
辛いものが好きな人のことを「辛党」甘いものを好きな人のことを「甘党」と呼ぶことがありますが、実は「辛党」は本来は辛いものが好きな人ではないのです。アルコール度数の高い酒は「辛い」ことから、酒好きのことを「辛党」といいます。日本酒も「辛口」という呼び方をすることがありますよね。
対して「甘党」は、甘いものが好きな人のことで、これは言葉の意味をそのまま受け取っても大丈夫です。