Amazon、公開したばかりの新作映画を自宅で楽しむ「おうち映画館」開始という記事を書きましたが、アメリカではオンラインで新作映画を配信して3週間で1億ドルを超える収益を上げる大ヒットとなっているのだとか。
劇場側反発 止まらぬ新作映画オンライン配信の流れ – ハリウッド直送便という記事になっていました。
ことの発端は新型コロナウイルス感染拡大を受けて世界各国で映画館が閉鎖される中、ユニバーサル・ピクチャーズが先月10日に全米公開予定だったアニメ映画「トローズ・ミュージック☆パワー」を同日からネットで配信したことでした。
オンライン配信するというのは賭けでもあると思ったのですが、しっかりと結果が出ているのですね。全ての映画がこうはいかないとは思いますが、映画会社からすると生き残りの道です。
購入後48時間の視聴が条件で19.99ドルとやや高額料金ながら、配信から3週間で1億ドルを超える収益を上げる大ヒット‥‥になっているそうです。1億ドルって、100億円ですからね。
むしろアニメ作品は家族2〜3人分の収益が見込めるので、オンライン配信には向いていないのではないかと思っていたのですが、そもそもの価格設定を高めにすることで、しっかりと収益を出しているのですね。
映画公開を楽しみにしていた子供たちのため、そして自宅待機で退屈しているでしょうから、親は多少、高額でも映画配信に飛びつきますよね。
高額といっても20ドルだったら高くはないと思うんですよ。映画館に行ったら行ったで、ポップコーンやらジュースやら購入するでしょうし。
ちなみに映画館だと大人1,800円、子供900円くらいでしょうか。ドラえもんだと親子ペア前売り券で2,200円というのもあったようですが、だとすると20ドルというのは悪くない数字です。
本来は劇場公開からオンライン配信まで90日の期間を空けるというルールが存在しており、今回はあくまでコロナ禍の中での特例だったはずで、今後も継続するのは話が違うというのがAMC側の主張なのです。
映画館側は「全米、欧州、中東全てのAMCの劇場で今後一切ユニバーサル・ピクチャーズ作品を劇場公開しない」と反発しているということです。映画館側からしたら窮地です。
日本の映画もオンラインで配信するという流れは加速していくのでしょうか?