音楽配信、映画配信など月額定額制に移行しているサービスが増えていますが、映画館で見る映画に関しても、月額定額制が導入されヒットしているそうです。アメリカの映画見放題サービス「MoviePass」です。
ネット時代に生き残りかける映画館 料金細分化の韓国と格安定額制のアメリカという記事になっていました。
その名の通り月額たった9.95ドル(約1,100円)払えば映画が見放題(ただし1日1本まで)という映画好きには夢のような定額サービスで、昨年末には加入者が100万人を、さらに今年2月には200万人を突破して話題となった。
サイトを確認すると料金プランは2つです。
9.95ドルで映画が見放題になる「MoviePass Unlimited」と、月に3本まで見られる7.95ドルの「MoviePass」です。
映画が好きで映画館が近くにあるような人なら、月に数本の映画を見れば元を取ることはできるでしょう。
今どきはNetflixやHulu、Amazonプライムビデオなどで自宅で映画見放題が普通かと思いきや、映画館に足を運んで映画を見たいというニーズもあるでしょうから、そういう熱心な人にウケているのでしょうね。
入場者数に合わせて映画館側にその分の料金を支払うということで、会員が映画を見れば見るほど会社としては赤字が増える。
ただ、スポーツクラブなどのビジネスもそうですけど、申し込んで通わないという人が一定数いて、そういう人が支えている部分もあるのではないでしょうか。
2017年に親会社がマーケティング会社になったことから、会員の映画鑑賞についての情報を分析して映画会社などへ販売するのではないかと言われている。
このあたりもアプリからうまくデータ収集ができれば、ビジネスになりそうな部分です。
追記:
米「映画館 月1100円で見放題」あまりの人気で経営難にという記事になっていました。
アメリカでは動画配信大手のネットフリックスの登場で定額制が定着し、「映画館でも見放題」はこの流れに沿う動きとして注目されましたが、人気が出すぎてサービスを縮小せざるを得なくなりました。
映画館から割り引きを受けたり、映画ファンのデータを販売したりすれば収益を確保できると見込んでいたものの、映画館からは協力が得られず、さらに想定した以上の本数が観られたため、採算が取れなくなってしまったそう。
「株価は1か月で99.9%急落し、日本円で10円以下」になってしまうという恐ろしい状況を受け、月に3本までと制限されることになりました。とはいえ、月額10ドルなのでそれでも安いわけですが。
ある一定の価格であれば熱心に映画を観るファンはたくさんいるということも分かりましたね。