あちこち視点移動をしたくないので、シングルディスプレイ派です。基本的にはMacBook Airのモニターだけで十分。
なのですが、原稿の確認時にPDFを見ながら書くとかチェックするとかいうことが稀にありまして、そういう時にサブディスプレイがあると便利だなぁ、と思っていたのですね。
でもそのためだけにiPadや(安くなっているとはいえ)外付けディスプレイを購入するのはなぁ‥‥と思っていたのですが「AirReceiver」というアプリでAmazonのFire HDタブレットをMacのサブディスプレイにする方法があることを知りました。
Amazonのタイムセールで激安になっているFire HDタブレットを購入し、手元に1台や2台あるという人は少なくないと思います。ぜひ、Macのサブディスプレイとしても活用してみてください!
AirPlayでFire HDタブレットに表示する方法
MacのサブディスプレイとしてFire HDタブレットを利用するには、AirPlayという機能を利用します。
AirPlayはビデオ、写真、音楽などを、Apple製デバイスから対応機器にストリーミングできるという機能です。Macの画面をFire HDタブレットにAirPlayでストリーミングする‥‥というのが、今回の考え方です。
どうするかというと、Fire HDタブレットをAirPlay対応にするアプリをインストールします。これが「AirReceiver」というAndroidアプリです。
Fire HDタブレットの準備
Fire HDタブレットの場合は、AmazonのAndroidストアから購入してください。通常のAmazonで本やガジェットを購入するのと同じです。
価格は305円の有料アプリですが、サブディスプレイを必要としていた人は余裕で元が取れるのではないでしょうか。
Fire HDタブレットに「AirReceiver」アプリをインストールしたら、起動しておきます。AirPlayのストリーミング映像を表示するだけなので、Fire HDタブレットでやることはこれだけです。
Macの準備
Macは左上のAppleメニューの「システム環境設定」から「ディスプレイ」を表示します(MacとFire HDタブレットは同じWiFiに接続しておいてください)。
「AirPlayディスプレイ」のところから、Fire HDタブレットにインストールした「AirReceiver」を選択します。KFから始まる文字列のデバイスがあると思います(Kindle Fireの意味?)。
※メニューバーにディスプレイが表示されていればそこから選択できるようですが、なぜか手元の環境では表示されないので、システム環境設定から選択しています。
数秒の後、Fire HDダブレットにMacの画面が表示されます。
解像度もMacと同様に変更することができます。ぼくはFire HD 8なのですが、1920 x 1080だと細かすぎたので、1280 x 720に変更しました。
MacからみてFire HDタブレットをどの位置に設置するかは「システム環境設定」の「ディスプレイ」の「配置」から変更することができます。
位置はドラッグ&ドロップで変更することができます。画面上部の白いバーはメニューバーです。
とりあえず仕事用ブラウザーソフトの「Biscuit」を表示させてみました。
Gmailは普通に表示されます。
Googleカレンダーも表示するのは全く問題ありません。
Facebookも普通に表示していますね。
試しにGoogle ChromeでDAZNを表示して、そのウィンドウをFire HDタブレットに移動して全画面表示を視聴しながら作業をしているのですが、チラ見くらいなら画質などは気にならないかな‥‥と思いました。
出力するスピーカーはFire HDタブレットかMac内蔵かは「システム環境設定」の「サウンド」から変更することができます。
Fire HDタブレットでAirPlayはどう?
Amazonタイムセールだと激安で購入できるFire HDタブレットが、305円でMacのサブディスプレイとして使えるのは非常に価値があると思いました。
こういう使い方ができるなら、むしろ10インチのFire HDタブレットが欲しくなってきてしまいますね‥‥。
文字入力はそれなり追従しますが、カーソル移動の追従は苦手のようなので(もっさりする)、何かを表示しておくブラウザー機能として、Fire HDタブレットをAirPlayでサブディスプレイ使用するなら“あり”だと思いました。
M1 MacBook Airを使用していますが、CPU使用率をウォッチしていても、ほとんどマシン本体への影響もないようです。
ただ、全く問題がないかというとそんなこともなく、しばらく(15分くらい?)使っていると、接続が切れてしまうことがたまにあるのですね。
WiFiの問題なのか、そもそもアプリとしてそういう不具合があるのか、まだ切り分けができていません。設定もいろいろといじれるようなので、そのあたりの検証は続けたいと思います。
とはいえ、用途によっては便利だと思うので、手元にFire HDタブレットがあるなら、ぜひ試したい機能です!
「Fire HD 10タブレット」でAirReceiverを試す
1万円くらいのセールになるなら「Fire HD 10タブレット」でサブディスプレイを試したい‥‥と思っていたら、すぐにセールがあったんですよ!
早速、購入して「Fire HD 10」でAirPlayによるサブディスプレイを試してみました。
8と10では次のようなスペックの違いがあります。2GB RAMは同じですが、クアッドコア 2.0GHzのFire HD 8に対してオクタコア 2.0GHzのFire HD 10です。解像度は1280 x 800(189ppi)に対して1920 x 1200(224ppi)です。
とりあえずCPUが高速になれば「Fire HD 8」で感じたマウスカーソルの追従性も改善されるかな、と思っていたのですが、体感でもかなりサクサクと動くようになったと思います。
MacBook Airの液晶ディスプレイほどの動きではありませんが、なんとかマウスの移動にカーソルもくっついていってる感じで、感じるタイムラグもわずかになりました。
「Fire HD 8」でのサブディスプレイは何かを閲覧するのが主の使い方だと感じましたが「Fire HD 10」なら何かの入力作業のようなものもできると思います。メッセンジャーなどを置いても良いかも。
嬉しい誤算だったのは、思っていた以上に「Fire HD 10」のディスプレイサイズが大きかったことです。8→10で感じる数字の違い以上に、画面は大きくなっています。
最初に箱から取り出した時に「うわっ、けっこう大きい」と思いました。据え置きにするなら良いけど、持ち運ぶには大きいかもしれません。
画面もなかなかキレイで、色もくっきりと表示されています。ディスプレイも思ったよりキレイで驚きました。これが1万円で買えたのは、かなりお得だと思います。
今は無駄に「ローファイ・ヒップ・ホップ」をダダ流しして作業をしているのですが、途中で接続が切れてしまうような現象にも遭遇していません。CPUに負荷がかかるようなことをすると切れるのかな、という気もします。
大きいのは大きいですけど、10インチならかろうじて持ち歩けるサイズだと思いますので、作業環境の改善にも良いのではないでしょうか。
普段はサブディスプレイを必要とすることは少ないので、AmazonプライムビデオやNetflixを流しておいても良いでしょう。
なお、Macだと「AirReceiver」というアプリでAirPlayが可能ですか、Windowsは「spacedesk」というアプリで可能のようです。
追記: