なぜ、名古屋の地下鉄で携帯は禁止になったかという記事より。
名古屋市の地下鉄で、ちょっとした異変が起きている。それまで各駅のホームで携帯の電波がつながっていたものが、次々とつながらなくなっているのだ。
名古屋ではペースメーカーに配慮して、これまで繋がっていた携帯電話を圏外にする工事が進められているそうです。ペースメーカー利用者の「不安で仕方ない」という声ももっともだと思います。ペースメーカーと携帯電話の関係はまだはっきりしないところもありますが、命に関わる問題だけに慎重にならなくてはいけません。
そして今回の対策は全ての携帯電話ではなく、PDC方式に対して行われています。
800MHz帯PDCの最大干渉距離は、実機を利用した場合で11.5センチ。1.5GHzPDCでは、実機で4センチという結果だった。安全マージンなども考慮すると、総務省が従来から通告している「(携帯電話は)植込み型心臓ペースメーカから22センチ以上離すこと」という指針が、適切と確認された。
このような理由によるものだそうです。W-CDMAは最大干渉距離が1cmなので、「ペースメーカーを装着するユーザーの肉厚程度の距離があれば、干渉はうけないことになる」ということで安全と判断されたそうです。
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名古屋市交通局の対策は抜本的なものといえる。ただしFOMAなどW-CDMA方式に限っては,逆にこの3月からホームをエリアにするようアンテナを設置している。総務省などの実験で端末とペース・メーカーを約1.4cm離せば安全という結果が出たからだ。「2cmを目安に判断をしている」(名古屋市交通局資産活用課)。