マイナンバーカードでパスポートを申請するのは簡単なのでしょうか?
海外取材の予定が入り、パスポートが必要になりました。あいにく2021年にパスポートの期限が切れており、新たに取得する必要があります。最寄りのパスポートセンターも遠くはないのですが、往復して数時間はかかるでしょう。申請と受け取りで2回行く必要もあります。
そこで思い出したのが、マイナンバーカードによるパスポート申請です。マイナンバーカードを取得しアプリをインストールした際に、オンラインでパスポート申請できるとありました。
マイナンバーカードによるパスポート申請をすれば、パスポートセンターに行くのも1回で済みます。せっかくマイナンバーカードも作ったことだし、これは活用してみよう!
ということで、マイナンバーカードを使いオンラインでパスポート申請してみた口コミ的な体験レポートです。
マイナンバーカードによるパスポート申請について
マイナンバーカードによるオンラインのパスポート申請に興味のある人は、まずは国内からオンライン申請する|外務省を読むのが良いと思います。パンフレットも分かりやすいです。
メリットとしては以下のようになります。
・窓口に行くのが1回で済む
・24時間いつでも申請できる
・どこからでも申請できる
ただし、戸籍謄本をパスポートセンターに郵送する必要がありますので、そこだけ注意してください(パスポート申請後に簡易書留で郵送)。オンライン申請だけでは完結しません。
パスポートは、切替申請(更新)も新規申請も可能です。切替申請は全ての都道府県で対応しますが、新規申請は一部の窓口になります。
ぼくはパスポートの期限が切れているので、オンラインで新規申請しました。
マイナンバーカードでパスポート申請する
それでは実際にマイナンバーカードでパスポート申請する手続きの流れを、実際の画面で説明します。
マイナポータルアプリからパスポート申請をタップすると「パスポート(旅券)申請について」というページが開きます。ここでログインすると、パスポート申請に関する流れなどの説明を読むことができます。
※アプリとウェブブラウザーを行ったり来たりしたため、ちょっとややこしいと感じたところもありました。
手続きの手順、オンライン申請可能な方法などが説明されます。
パスポートの期限が切れているので、ぼくは新規申請となります。マイナンバーカードを使用してパスポートの新規申請に必要なものは、
・マイナンバーカード
・期限切れのパスポート(あれば)
となっています。
※切替申請(更新)する人はオンライン申請の方法(国内) | 外務省も参考にしてください。手順としてはほぼ同じだと思いますが。
申請の流れを確認し、パスポート窓口を選択します。
ぼくは「さいたま市」を選択しました。さいたま市は大宮に埼玉県パスポートセンターがあります。10年以上前にパスポート申請しに行きました。
申請前の同意事項として重要なのは、戸籍謄本を窓口に郵送(簡易書留)する必要があるということですね。
また、マイナンバーカードのパスワード(6-16桁)も必要になります。4桁のパスワードはマイナンバーカードのログイン時に使用しますが、パスワード(6-16桁)は初めて使いました。
※パスワード(6-16桁)はマイナンバーカード申請時に設定したものです。
新規申請の申請手順に従い、パスワードの申請をしていきます。
申請事前情報の入力
顔写真や自署画像をアップロードします。まずは顔写真からです。
画像フォーマットの指定があり、撮影済みの画像をアップロードすることもできますが、簡単なのはカメラを起動してその場で撮影する方法でしょう。
顔写真の撮影に必要なガイドが表示されますので、それに従って撮影します。撮影後に画像解析が行われ、OKかNGかその場で判断されます。
少し自撮りするのに難儀し、ぼくは撮り直しが指示されました。ちゃんと解析しているのだなと思いました。
続いて自署画像をアップロードします。自署画像とは自分の名前のサインですね。
自署画像は事前に撮影したものをアップロードすることできますし、その場で撮影することもできます。ぼくはカメラを起動し、その場で撮影しました。
白い紙に書いた自署を撮影すればOKです。大きめに書いたほうが撮影した際にガイドの中に入れやすいと思います。
続いて申請者情報の入力になります。
日本国内の緊急連絡先や、パスポートの種別(5年有効または10年有効)を選択します。
刑罰等の確認が実施されるのも、通常のパスポート申請と同じでしょう。
申請事前情報の入力が完了です。
申請事前情報の確認
申請事前情報として入力やアップロードしたものを確認します。
確認して問題がなければ、パスポート申請に移ります。
パスポート申請する
過去のパスポートがあれば、その旅券情報などを入力します。
続いてマイナンバーカードから名前や生年月日、住所などのデータを読み取ります。
マイナンバーカードの券面写真を読み取ります。マイナンバーカードに記載されている3つの情報も入力します。
マイナンバーカードから券面写真を読み取り、写真を確認します。
交付予定・受取窓口を確認します。交付予定は4〜6開庁後となっています。ただし、ぼくの場合は戸籍謄本を送る必要があるので、もう少し時間はかかるのではないかと思っています。
ぼくの受取窓口は、埼玉県パスポートセンター(大宮)です。
署名付与として、またもやマイナンバーカードを読み取ります。この際に、マイナンバーカードの「署名用電子証明書」が必要となります。
マイナンバーカードを読み取り「署名用電子証明書」のためのパスワードを入力し、これでマイナンバーカードを使用したオンラインのパスポート申請が完了しました。
パスポートの申請状況を確認する
マイナンバーカードを使ったパスポートの申請状況は、マイナポータルアプリから随時、確認することができます。
パスポートの受け取りに関してなど、アプリに通知も届くということです。
戸籍謄本を郵送する
マイナンバーカードによりパスポート申請が完了したら、戸籍謄本をパスポートセンターに簡易書留で郵送する必要があります(新規申請の場合)。
マイナポータルアプリにもそのように通知が来ました。その通知には宛先とともに、受理番号が記載された受付票が添付されており、それも印刷して一緒に送る必要があります。
ただし、受付票の印刷が困難な場合は、受理番号を戸籍謄本の余白(上部)に書き込めば良いそうです。詳しくはコチラでご確認ください。
ぼくは近所の市民の窓口で戸籍謄本を取得し450円でした。簡易書留は通常の郵便料金に320円を足すので、郵便料金の84円と足して404円でした。
マイナンバーカードによるパスポート申請した感想
以上が、マイナンバーカードを使い、オンラインでパスポート申請した流れとなります。オンライン申請自体は30分くらい、戸籍謄本の取得・郵送を含めても2時間くらいで完了しました。
最初は戸籍謄本の郵送は手間に感じたのですが、どっちにしろ取得はしないといけないですし、パスポートセンターまで往復することを考えれば、郵便局に行くのは遥かに楽だと思いました。写真撮影がスマホで済んでしまうのも簡単です。
現在のステータスは、
・マイナンバーカードを使いパスポート申請中
・戸籍謄本は簡易書留で郵送済み
というところで、まだパスポートの発給は完了していません(6月7日に申請したのでまだ4日目)。
実際にマイナポータルアプリに通知が続いたらパスポートセンターに行き、受け取ってきて、この記事にも追記しようと思います。
追記:
6月14日に署名が薄く転記ができないという通知があり、6月15日に署名を再送信しました。6月16日に審査が完了したと通知があり、6月20日より受け取りできることになりました。
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