「Apple SIM」SIMカードの機能をソフトウェアでエミュレート

2014 10 21 1102

先日のAppleのスペシャルイベントでは、個人的には目新しい新製品・新機能がないと感じていたのですが、iPadに採用された「Apple SIM」は、今後に向けて楽しみな新機能として一部で話題になっています。新iPadの目玉、「Apple SIM」の破壊力という記事になっています。

「Apple SIM」とは?

Apple SIMとは、携帯電話網に接続するために必要なSIMカードを半仮想化したものだ。物理的なSIMカードがスロットに挿入さるが、実際にどの携帯電話事業者を用いて通信するかは、iPadの画面上で利用者が選択できる。

スマートフォンには契約しているキャリアのSIMカードが挿さっています。海外に行ったら、海外のご当地のキャリアのSIMカードを使うことで、SIMフリー端末は海外でも使うことができるようになります。

SIMカードは物理的に交換する他なくて、海外に行ったら携帯電話ショップに行きSIMカードを購入、交換する作業が必要になり、それはそれで面倒だと感じていたのですが、Appleはこれをソフトウェア化する「Apple SIM」なるものを密かにiPadに搭載したようです。

本来、SIMカードは携帯電話事業者を切り替えるために存在するもので、これをハードウェア(物理的なカードという形)にしているのも、携帯電話事業者自身が選んできた道だ。Apple SIMはその枠組みを打ち崩し、これまでは検討段階で否定されてきたソフトウェア(つまり仮想化された)SIMの実現へ一里塚となるかもしれない。

iPadには物理的なSIMカードが挿さっているものの、利用したい携帯電話キャリアはiPadの画面から選択できるそうです。現時点では「AT&T、Sprint、T-mobileの3社、英国の1社」しか対応していないですが、将来的にはこの「Apple SIM」が一般的になると‥‥いいなあ!

海外旅行した際に、現地の空港に到着したら画面からキャリアを選択するだけで、iPadやiPhoneがすぐに使えるようになる、というのは旅行者にも便利です。現地で携帯電話ショップを探し、契約し、SIMカードを交換するというのは、誰にでもできるものではないと思いますから。