iPhone、KDDIの死角という記事によると、当然ですが、KDDI社長はiPhone販売の噂に関して「いろんな記事が出て、多数の方から質問を受けましたが、すべてノーコメントとさせていただいております。本当に申し訳ありません」としています。
9月26日、KDDIの田中孝司社長は東京都内で開いたau携帯電話秋冬モデルの新商品発表会でこう答えた。本誌が22日に電子版で報じた「KDDI、『iPhone5』参入の衝撃」の記事を発端とする一連の報道へのコメントだ。
まあ‥‥当然ですよね‥‥うっかり認めようものなら、Appleからどんなペナルティがあるか分からないですしね。
ネタフルでは次のような記事を書いています。
▼「iPhone 5」ついにauからも発売!?
▼au「iPhone」2012年初めに発売か?
auからiPhoneが登場するのは間違いなさそうだが、いつになるかはまだ分からない‥‥といったところでしょうか。
記事では、
ただ今回の場合は、全世界でのアップルのiPhone5発表自体が10月4日頃と見られており、KDDIの販売参入の発表はそれより遅れそうだ。iPhone5の端末でauのEZメールが使えるようにするためのシステム調整に時間がかかっていると見られる。
と書かれています。EZメールに完全対応させようとすると、発売が年明けにずれこむ可能性あり。見切り発車するならば、もっと早い発売もある、と。
加えて「死角」とされているのは、データ通信量の問題です。
田中社長は、「2013~14年頃には(auの)トラフィック全体の半分をオフロードしないといけないと思っている」と語った。つまりKDDIが持つ現在の第3世代携帯電話通信網では全トラフィックの半分も収容できなくなるということだ。この状況でiPhone5がKDDIの通信網に加わると、負荷は相当なものになる。
アメリカでは定額制から従量制に移行しつつあるようですが、果たして日本でも受け入れられるでしょうか。
au、月額1,575円でテザリング可能になる「アタッチWiFi」なんていうサービスもあったりしますが。
■関連記事
それゆえか、KDDIはWindows Phone搭載端末を投入するなどプラットフォームにこだわらない戦略を打ち出すようになっている。そのため、契約純増数で後塵を拝しているKDDIが、強力なブランド力を持つiPhoneの獲得に動くと考えられないこともない。だが、iPhoneを提供するには、アップルが課すとされるさまざまな条件をクリアする必要があるだろうし、かといって、iPhoneに注力する姿勢をとってしまえば、今度はそれ以外のプラットフォームやメーカーとの協業に大きな影響が出てくる可能性があることから、慎重を要するのも事実だ。