「パソコン通信」とは何だったのかというコラムより。
読者の中で、「商用BBS」と言って通じる人がどれぐらいいるのだろうか。だが40歳前後の人たちには、限りなく懐かしい響きなのである。今でもたまに集まって酒を飲む古くからのパソコン関係の仲間内では、寄ると触ると「やっぱりモデムはクーリエ」だの「bpsで言うな、ボーで言え」だのパソコン通信の話で盛り上がる。
古き良き時代、なのかな。懐かしいです。ぼくも小寺氏と全く同じような経緯、感覚を覚えながらパソコン通信からインターネットに移行したクチでしたので。それにしても、ここまで同じような気分になっているということは、きっと他にもたくさん、同じような気持ちでパソコン通信からインターネットに移った人たちがいるんでしょうね。
今ではフリーで1Gバイト以上のディスク容量を提供するサービスが目立ってきている。タダでリソースをバラまけば、人は集まってくる。だが人がそこに留まり続けるには、それなりの理由がある。そして人が去るのにも、また理由がある。サービス業者は、次の手まで考えているだろうか。
そう。そこなんですよね。そこに居るのは訳がある。書き続けるのには訳がある。