アスピリンでがんの転移を抑制、豪州研究論文という記事がありました。アスピリンが、ガンの拡散を抑制する可能性があるそうです。
アスピリンなどの家庭薬は、腫瘍に栄養を送り込む「幹線道路」の遮断を助けることにより、がんの拡散を阻害できる可能性があるとする論文が、14日の医学誌「Cancer Cell」に発表された。
ガンが転移する時には、リンパ管にある特定の遺伝子が発現し、リンパ管の炎症と拡張を起こすことが考えられるのだそうです。そして拡張したリンパ管が、転移経路になってしまうのですね。
このことから、リンパ管の拡張を抑制する働きのあるアスピリンを使用することで「リンパ管の拡張を抑えることでがん細胞の拡散抑制に効果的に働く可能性がある」ということです。
あくまでも、現時点では“可能性”ですが。
今回の発見は、乳がんや前立腺がんなどの固形がんの抑制を可能にする新薬の開発につながる可能性がある。また、がんが転移を始める前の「早期警報システム」としての役割も期待できる。
アスピリンを服用することで、大腸がん、前立腺がん、肺がん、脳腫瘍、喉頭がんの発症率が低減するといった研究結果が発表されたり、心臓病、脳血栓といった血流障害のリスクも下げると言われるようですが、胃疾患のリスクが高まるというデメリットもあります。
そもそもアスピリンは、アセチルサリチル酸 – Wikipediaによると「代表的な消炎鎮痛剤の一つで非ステロイド性抗炎症薬の代名詞とも言うべき医薬品」です。
アセチルサリチル酸は世界で初めて人工合成された医薬品である。1899年3月6日にバイエル社によって「アスピリン」の商標が登録され発売された。翌1900年には粉末を錠剤化。