携帯電話の長期使用と脳腫瘍リスク増加に関連なし、欧州研究という調査結果が発表されています。「携帯電話の使用に関する史上最大規模の研究」です。
携帯電話の使用に関する史上最大規模の研究で、携帯電話の長期使用と脳腫瘍リスクの増加の間に関連性は見られなかったとする論文が、21日の英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical Journal、BMJ)」に掲載された。
「携帯電話の長期使用と脳腫瘍リスクの増加の間に関連性は見られなかった」という論文が発表されのだとか。
一方で、
世界保健機関(World Health Organization、WHO)の国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer、IARC)は今年6月、携帯電話で生じる高周波電磁場が「がんを誘発する可能性がある」と発表している。
という発表もありました。
今回の研究では、デンマークで携帯電話に加入している成人358,403人と、加入していない成人で脳腫瘍リスクを比較した以前の研究の追跡調査が行なわれたものです。
それによると「携帯電話の使用歴が13年以上のグループと非加入者の脳腫瘍の発症率はほぼ同じ」ということで、携帯電話の長期使用ががんのリスク増加には結びつかない、としています。
ただし、携帯電話使用歴15年以上のユーザや極端なヘビーユーザに関しては「脳腫瘍リスクが小~中程度増加する可能性」を排除することができなかったということです。
普通に携帯電話を使っている分には脳腫瘍のリスクは高まらないものの、ヘビーユーザに関してはその可能性を排除することができない、ということです。