がん闘病にギャップ…「最後まで闘う」医者は2割という記事より。
がん患者や医師らを対象にした死生観に関するアンケートで、望ましい死を迎えるために、がん患者の81%は「最後まで病気と闘うこと」が重要と回答したが、医師は19%だったとの結果を、東京大の研究グループが発表した。
「最後まで病気と闘うこと」に関しては、看護士も30%にとどまり「医療側と患者側の意識の違いが浮き彫りになった」と記事。
がん患者はどのように死を迎えたいと望んでいるかを探り、終末期医療の在り方に役立てる狙いで調査。東大病院の放射線科外来に受診中のがん患者と同病院でがん診療に携わる医師、看護師ら計1138人が回答した。
難しいテーマではありますが、がん患者がどのように考えているかを、医師や看護士に知ってもらう、という意味では良いのかな、と思います。
患者、もしくは患者の家族からすれば、自分たちの思いと大きく違うことに驚きがあるかもしれませんが、毎日、患者と接している医師や看護士のことを思うと、感じ方が違うのは仕方ないのかな、と。でもその上で、患者がこのように思っていることは、ぜひ知って欲しいですね。
「やるだけの治療はしたと思えること」が重要という回答も患者の92%に対し、医師51%、看護師57%と、大きなギャップがあった。
こういうのを見ると、逆に医師や看護士はどのように思っているのかな、というと、
一方「体に苦痛を感じないこと」「家族と一緒に過ごすこと」などは患者も医師も大半が重要とし、差はなかった。
ということなので、無理して治療を続けるよりは、痛みをなくして家族と過ごす時間を大切にした方が良いのではないか、と考えているということなのでしょう。
ここからはぼくの個人的な考えですが、ぼくは延命治療はしたくないと思っています。家族からすればどんな形であれ、そこにいて欲しいと思うのは間違いないのですが、がんの闘病は壮絶な苦痛を伴います。人生の最期、できれば、ぼくは笑って去っていきたい。
というのは、母をがんで見送って考えたことですが、いざ自分に立場が置き換われば、最期まで病気と戦いたいと思うようになるのでしょうね、守るべき家族がありますから。
病気に負けないっていう気持ちも大切だと思うので、そのあたりは医師、看護士、患者でよく話し合えると良いですね。がん専門病院などは本当に毎日、死と隣り合わせな訳で、医師や看護士にも強いストレスがあると思います。