「プール後洗眼は悪影響」 塩素が角膜損傷 国内研究チーム発表という記事より。
プールで泳いだ後に目を洗うのではなく、ゴーグルを−。水道水の消毒に使われている塩素が角膜を傷つけ目に悪影響を及ぼすことを、石岡みさき医師(両国眼科)、慶応大学眼科などの研究チームが実験で明らかにし、米国の眼科学専門誌に発表した。
ネタフルでは2003年に「プール後の洗眼は要注意!」というエントリーを書いていました。
当時も「水道水は涙液とは浸透圧が異なるため、角膜上皮障害を起こしやすい」という警告がされていました。なのでゴーグルをつけましょう、と。
2008年になり再び、実験結果としてプールで泳ぐときはゴーグルをつけた方が良いという研究結果が発表されています。
実験は、健康な男女各5人を被験者として実施。250ccの(1)体液と浸透圧が同じ生理食塩水(生食)(2)水道水(3)生食に塩素を加えたもの−で目を洗い、角膜の状態などを複数の方法で調べた。
いずれの場合も角膜上皮の傷がやや増えたということですが、(3)の場合が顕著だったということです。
これらの結果から、浸透圧ではなく塩素が目に悪影響を与える主な原因と結論付けた。
2003年当時は浸透圧が原因と見られていたのですが、今回の実験で塩素が原因と結論づけられています。
いずれにせよ、プールで泳ぐ場合はゴーグルが必須です。
「強酸や強アルカリなどが目に入ったとき以外、目を洗う必要はない。プール後の洗眼は、さらに傷を広げる可能性があるのでやめた方がいい」
子どもの時分は当たり前のように、プールの後に洗眼していましたが、これで小学校もゴーグル必須になったりするのでしょうかね。