(勝手に)ヒロミヤフォーマットと名付けています。ボリュームたっぷりの美味しい焼肉に、ライス食べ放題、さらに飲み放題がついて5,000〜6,000円程度で身も心も満足する焼肉屋の形態。
かつて曙橋のヒロミヤで「この価格でこんなに美味しい肉をたっぷり、しかも飲み放題までついて!?」と驚愕したのですが、予約は数カ月先から数年先に伸びてしまいました。
「なかなか行けなくなっちゃったよヒロミヤ〜」と嘆く我々の前に現れたのが板橋の時楽です。ちょっと行きにくく感じますが、行く価値ある焼肉店。でも時楽まで予約が取れなくなったら!?
大丈夫、笹塚に「焼肉笹塚園」がありますから!
「笹塚園」も美味さと価格とボリュームのバランスが最高
(勝手に)ヒロミヤフォーマットと名付けているのですが、良い肉質の肉がけっこうなボリュームで出てきて、しかも飲み放題(ヒロミヤと笹塚園はセルフ)、さらにライス食べ放題までついて5,000〜6,000円くらいって、本当に満足感が高いのですよね。
単なる「コスパ抜群!」というのも、またちょっと違って。通常、コストパフォーマンスを論じる時って、なんとなく安いニュアンスがあるじゃないですか。でも6,000円だったら決して安くはないと思うのですよ。
そうじゃなくて「え、こんなに満足してこの値段で良いの?」という、違う満足感がやってくるのです。10,000円出したら、そりゃあ美味いですよ。美味くなかったら怒りますよ。
でも、ヒロミヤフォーマットの焼肉店というのは、期待をひらりと飛び越えていく感じがたまらないのです。期待の向こう側へ、って感じで!
でも、お店側からしたらヒロミヤフォーマットはけっこう運営しやすい仕組みなのだと思います。基本、コースメニューのみ。
予約が中心になりますから、仕入れもしやすい。量が予測できるので食材ロスが抑えられます。仕入れによってメニューも変えられます(毎回、出てくる肉は異なる)。
さらにヒロミヤと笹塚園はドリンク類はセルフサービスです(時楽は店員さんが作ってくれる)。ライスは自分で盛るスタイル。
こうなるとスタッフの仕事は肉を出すことが中心。手間のかかる接客もないと思います。飲食店は人(スタッフ)に客がつくというのが基本だと思いますが、ヒロミヤフォーマットの場合はスタッフは関係ありません。
かけられるコストの中でできるだけ良質な肉を超満腹になるボリュームで提供する‥‥それでお客さんが驚いてファンになる‥‥というのが、ヒロミヤフォーマットの基本といえるでしょう。
重要なのは肉の仕入れなので、そこがおいそれと真似できないところかもしれませんが、既にルートを持っているならば、逆に言えば、真似しやすい業態とも言えるのかもしれません。
実際に笹塚園は既に都内で焼肉店を経営しているオーナーが、新業態として2018年12月に、ヒロミヤフォーマットで出店したそうです。
まだ広く知られていないことから予約で埋まる感じではないようですが、新宿駅から10分ほどの立地だと考えると、すぐに人気店になるのも間違いないのではないでしょうか。
と、内情を知らずに勝手に客側の視点で書いてしまっていますが、そんなに遠いことは書いていないんじゃないかな、と思っています。
以上、御託が長くなってしまいましたが、続いて「笹塚園」のレポートです!
「焼肉笹塚園」の外観
京王線笹塚駅から徒歩5分もかからない駅チカな立地に「焼肉笹塚園」はあります。
このビルの1階と2階が「笹塚園」です。なんとなく見た目は焼肉店ぽくないオシャレな佇まい。
昼の時間帯の営業もありますが、ランチを2階で提供している‥‥と言っていた記憶があります。
なお、完全予約制のコースのみ。思い立ったら翌日以降で予約するのが吉でしょう。当日に電話予約することもできるみたいではありますが。
「笹塚園」のメニュー
「笹塚園」のメニューは「黒牛づくしコース」のみとなります。
こちらは2時間制です。5,555円(税込6,000円)です。
白菜キムチ、もやしナムル、韓国のり、ライス、黒牛シチュー、ヒレステーキ、特上タン、本日の霜降り牛肉、本日の赤身牛肉、特上ハラミ、本日のホルモン盛り合わせ、笹塚園のすき焼き鍋、〆のうどん、そこにドリンク飲み放題がつきます。
足りなければ追加メニューも頼むことができますが、一人あたりで肉が約350gなので、ライスを食べて、さらにうどんまで食べたら十二分に満足できるのではないでしょうか。
「笹塚園」の店内
まだ新しくキレイな店内。混んでくると6人で座ることもあるかも、というくらい広々とした4人席がたくさんあります。
6人で予約していたのですが、テーブルを2つでゆっくりたっぷりと使わせて頂きました。
天井を見上げたら「カニ!?」と思ったら、太陽をイメージした排気ダクトだそうです。こんなに凝った排気ダクトは初めて見ました。
テーブルには割り箸、紙ナプキン、塩やコチュジャンが置かれています。
ヒロミヤや時楽は炭火ですが、笹塚園の焼台はガスです。煙も安心の無煙ロースター。どちらも好きですが、ガスは火力調整がしやすいのがメリットですね。
この日は地元の方と思しき幼児連れのご夫婦、3人組のサラリーマンが先客でいたのみで、後は我々6人だけでした。まだ予約は取りやすいと思います!
「笹塚園」で焼肉の感想
それでは「笹塚園」で焼肉のスタートです!
店内の中央付近に大人のドリンクバーが設置されています。炭酸水やハイボールはタップから出てきますし、サワー類用の甲類焼酎やレモン、グレープフルーツなどの割材なども用意されています。
マッコリ、赤ワイン、白ワイン、日本酒などは冷蔵庫の中にあります。同じく冷蔵庫の中にはジョッキやグラスがあります。
ジョッキやグラスは交換式ではなく、自分ですすぐスタイル。ドリンクバーのところに水道があり、洗うのは簡単です。
店内は広いので、移動してドリンクを作るのもやりやすいですね。特別なドリンクがあるわけではなく、一般的な飲み放題と思っておくと良いでしょう。
生ビールマシンでジョッキに注ぎます!
みんなで乾杯!
この日は一人が30分くらい遅れての参加になったのですが、遅刻も特に問題なし。時間になったらスタートし、一人分を残しておいてあげれば良し、という感じでした。
最初に用意されるタレ類。
お好みでニンニクやワサビも使えます。
前菜としてキムチ、もやしナムル、韓国のりが出てきます。知っている人なら分かる、どこかで見た景色。
最初は特上カルビと上タン。良い具合にサシも入った、美味しそうな牛肉ではありませんか! これは期待できます!
これで3人分。基本的には肉は1人2切れずつでした。なかなか食べごたえありますよ!
上タンも美味い! 良い肉質です。
続いて上ロース、上ハラミです。これも美しい肉です。
じゅじゅじゅ。
タレで!
ワサビで!
黒牛シチュー。
このスタイルは焼肉店ではなかなか出会いませんが、フランスパンにたっぷりと肉たっぷりのシチューを乗せて美味しい!
何やら極厚の肉が出てきましたが、これはヒレステーキです。どうやって焼くの!? 安心してください、これはスタッフの若者が焼いてくれます。
ヒロミヤフォーマットは店員さんの接客はあまり重要ではない的なことを書きましたが、もちろん接客が悪いわけではありません。
若者の多い店が多く、ハツラツとしてみんな気持ちのいい接客です! もちろん、笹塚園もそうでした。
美味しい肉が続くことに我慢できなくなり、ライスも食べることにしました。
ドーン!
食べ放題なので盛り放題!
肉オンザライス!
うまままままま!
これこれ、焼肉には少し固めの白米ですねぇ。分かってらっしゃる!
そうこうしている内にヒレステーキもいい具合に育ってきました。
最後はアルミホイールの中で仕上げされます。
そしてこうなります!
柔らかい肉質でしっとり。白髪ねぎとワサビでうっとり。これはご飯にも合うし、ビールにも合う!
焼いて、焼いて、焼かれて、焼いて。
一方で肉オンザライスも継続!
ホルモン盛り合わせも登場です。上ミノとシマチョウです。どちらも大好きな部位。
焼いている写真、焼き上がっている写真を撮り忘れましたが、どちらもクセのない美味しいホルモンでした!
ライスもお代わりをし、けっこう満腹になってきたよね〜、なんて話をしていたところに登場したのがこちら。
リブロースのすき焼き! 肉の面積が広大!
ピンクの丘が出現したではありませんか。
すき焼きなので玉子で頂きますが、鶏出汁もしっかりしているので、そのまま食べても美味しいスタイルです。
ピンクの丘の下には野菜が眠っていました。店員さんが調理してくれるので、見ているだけでOKです。
それにしても、最後の最後にこんなに大量の鍋が投入されてくるとは。ペース配分を間違うと大変なことになりますよ。
大きな肉なので、2つに分けて鶏出汁のまま、そして玉子につけてと2種類の食べ方を堪能。そのままの鶏出汁も良いけど、玉子にくぐらせて食べる肉はたまりませんね。
鍋の野菜を食べたら酸味を感じたのですが、聞いたところ浅漬けキムチが入っているのだとか! そういうアイデアもあるのか! 美味しい!
もう満腹、もう満腹、と一同で言っているところに、〆のうどんも登場。これは冷麺ぽいちゅるちゅるの麺で、満腹だと言いつつ、スルスルと胃の中へと入っていきました。日本のうどんとは違う、これまた美味しいは発見でした。
美味い焼肉が約350g、ライス食べ放題、ドリンク飲み放題までついて6,000円。店内はキレイで広いし、グループで焼肉を楽しむのにも「笹塚園」はうってつけの店だと思いました。
ヒロミヤ、時楽に続き、またしても期待の向こう側へ飛び越えていくスタイルの焼肉屋が都内に誕生していたことに驚いたのですが、予約しやすい、選択肢があるというのは重要なことですね。
肉質でいうとヒロミヤが抜けているかな。でももうヒロミヤは1〜2年に1回行ければという感じなので、その間に時楽、そして笹塚園で焼肉を食べるのが今のところのベストな解になりそうです。
ごちそうさま!!!!
「笹塚園」の住所・予約
↓食べログでネット予約可能です。
住所:東京都渋谷区笹塚1-10-6 笹塚ビル