2021年10月25日のGoogleロゴは「クロード・カアン(Claude Cahun)」をモチーフにしたものとなっています。クロード・カアンは、フランスの芸術家、写真家、作家です。
クロード・カアンは1894年10月25日生まれで、生誕127周年を記念したものとなっています。
Google Doodlesの解説によると、クロード・カアンは20世紀初頭のジェンダーやセクシュアリティの規範に挑戦し、意図的に不安にさせながらも遊び心のあるセルフポートレート写真を撮影したことで知られているそうです。
1919年に文学を学ぶためにパリに移住したクロード・カアンは、社会的な慣習に反発して頭を剃り、有名なジェンダー・ニュートラルな名前を採用しました。クロード・カアンは文学やセルフポートレートを通じて、ジェンダーの流動性を追求した人物です。
クロード・カアン – Wikipediaによると「カアンが書き残したものからは彼女が “agender” であったと窺い知ることができる」そうです。「agender」とは「男女の性差にとらわれず「個」を尊重する新しい価値観」のこと。
後のパートナーとなるSuzanne Malherbeとは14歳のときに出会い、親の再婚によって法律上の姉妹となり、生涯に渡って様々な作品を共同制作しました。
Suzanne Malherbeは作品発表の際はマルセル・ムーアという男性名を名乗り、パリにはカアンとムーアを記念して命名された通りがあるそうです。
クロード・カアンの作品は、現代のLGBTQ+コミュニティやアイデンティティや表現に関する会話に影響を与え、今日に至っています。
クロード・カアンは1954年12月8日に60歳で亡くなりました。