PHS無線機部分をモジュール化した「W-SIM(ウィルコムシム)」

ウィルコム、PHS無線機部分をモジュール化した「W-SIM」を開発しています。

ウィルコムは7日、PHSの無線通信部分をモジュール化した「WILLCOMコアモジュール」を発表した。モジュール部分だけを抜き差しできるので、電話帳などのデータを複数の端末で共通して使えるほか、端末メーカーは機器の開発コストを下げられる。

PHSのコア部分をモジュール化する話は「ジャケットフォン」として以前からありましたが、それが正式に発表されました。

無線通信部分をモジュール化することで、それを取り出して“ガワ”だけを変えることが可能になりました。例えば、MP3プレーヤーにダウンロード機能を搭載するとか、PDAを電話化するとか、電気メーターに内蔵するとか、用途は様々に考えられると思います。

今回新たに、アンテナ部および無線機を備えた「W-SIM(ウィルコムシム)」を開発。25.6×42×4mm、重量10g以下の小型モジュールで、これを装着した端末で最高128kbpsのデータ通信が可能になる。

今後「W-SIM(ウィルコムシム)」対応の端末が増えていくと、かなり楽しいことになるんじゃないでしょうか。機種変更が自由自在というのが良いですね。

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端末メーカーがメガピクセルカメラやフルブラウザを搭載したハイスペックな端末を開発すれば、そうした製品も十分提供できるとしていた。

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ウィルコムの狙いは,同戦略を通して多様な音声端末を出現させることと,各種デバイスをPHSに対応させること。例えば,外出先からPHSで遠隔操作できる「おやつサーバー」や,カメラを内蔵するぬいぐるみ型の「お留守番ロボット」などが考えられるという

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W-SIMのデータ通信速度は最大128kbps。約600kバイトのユーザーメモリ領域を備えており、電話帳の場合約700件のデータを保存できる。

ウィルコム、PHSコアをモジュール化

「今から10カ月のタイミングで1.5倍はできる。2年はかからずに3倍とか4倍を目指している。スピードが速くなればモジュールだけ取り替えて、速度を上げるという設計にすることも可能」

写真で見る、ジャケットフォン改め「WILLCOM SIM STYLE」

データ通信用の端末も展示されていた。最大128kbps(4x)で通信でき、USBでPCに接続できる。USB端子の部分は折りたたんで本体に収納することが可能。

「ウィルコムシム」はモバイル市場の裾野を広げるか

記者会見では「1万円を超えることはなさそう」(八剱氏)というコメントがあったが、この予想上限価格は高すぎる。法人市場まで視野に入れるならば、W-SIMの価格は5千円以下に抑える必要があるだろう。

モジュール化がもたらすメリット

無線技術を持たないメーカーにもメリットがある。このW-SIMを採用することにより通信機能を搭載した製品の市場投入が可能になるからだ。