体温で発電し心拍・睡眠・体表温・歩数・カロリーを24時間自動計測できるスマートブレスレット「MOTHER」がクラウドファンディングに登場

MOTHER watch 8

Pebbleに始まり、数千円の中華製スマートブレスレットを数種類使い、Fitbitのスマートブレスレット、スマートウォッチを使い、現在はApple Watchに辿り着いたので、新しい充電いらずのスマートブレスレットには興味があります。

体温で発電し、心拍・睡眠・体表温・歩数・カロリーを24時間自動計測できるスマートブレスレット「MOTHER」がクラウドファンディングMakuakeに登場としています。

様々なスマートブレスレット/スマートウォッチを使用してきましたが、大きく分けると2種類に大別できると思っています。

それは過去ログを記録し続けるロガーとしての役割と、アドバイスをしてくれる未来志向の役割です。

他にもプッシュ通知や時計など共通する機能はありますが、過去を見ているのか、未来を見ているのか、の違いが大きいと思っています。シンプルに言えば、Apple Watchとそれ以外という感じです。

今回の「MOTHER」は、ロガーとしてのデバイスです。精度の違いはあるでしょうが、基本的には心拍、睡眠、歩数、消費カロリーといった機能はどれも持っています。

「MOTHER」が特筆すべきは、体温で発電し充電しなくても使い続けることができる、というところでしょう。

実はロガーとしてのデバイスとして考えると、この「つけっぱなし」というのは意味が大きいです。ログを取っているとあまねくデータを取りたくなり、できるだけロストする時間を減らしたいと考えます。

スマートブレスレットやスマートウォッチは1週間程度は充電無しで使えるものが多いですが、それでも1回あたり1時間、2時間と充電するのは煩わしさがあります。

「MOTHER」は体温で発電する技術により、そこを回避してしまっているのが画期的です。加えてディスプレイがなく、さらには通知を受け取るといった機能もありません。何かに煩わされることなく、あくまでもログを取ることに集中できます。

バッテリー消費のことを考えても、ディスプレイや通知がないというのは大きな意味があると思いますし、例えばApple Watchの2台目として購入すると考えると、これらの機能は不要なんですよね。

まだApple Watchに体温計は搭載されていませんから、新型コロナウィルスのこともあって体温を計測し続けたいという人には「MOTHER」は良いロガーになると思います。体調不良が如実に現れるのが体温だと思いますから。

なお発電には、外気と体表面の温度差を利用し発電するという、Matrix社の技術を使用しています。Matrix社も充電不要のスマートウォッチはリリースしています。外気と体表面の温度差を利用しているからか「外気温が32度を超えると内蔵バッテリーの充電は行えません」という注意書きがあるのですが、これが「MOTHER」も同じ仕様なのかどうかはちょっと気になりました。

販売予定価格44,000円のところ、現在は早割30%オフで30,800円で購入可能となっています。目標金額の100万円を大幅に超え、2,300万円でプロジェクトはサクセスしています。

「MOTHER」としての大きな狙い所は、まさにここなのだろうな、という記事もありました。ついに予約開始した充電不要のスマートバンド Mother Bracelet、その特徴を解説です。

例えば、病院や介護施設では、取り外しが不要で検温もできるため、「体温管理のためだけに人が巡回する必要がなくなる」(同)のがメリット。

心拍、睡眠、歩数、消費カロリー、さらには体温を24時間計測・管理できるようになると、フィットネスクラブなどでの需要も高そうです。