ソニー、無線LANとカメラ機能搭載の「PEG-TH55」などCLIE2製品を発売です。
「PEG-TH55」は、IEEE 802.11bに準拠した無線LAN機能を内蔵した製品で、無線LANセキュリティとして64/128bitのWEPをサポートする。
「PEG-TJ37」は、同社が発売する「PEG-TJ25」の上位機種となる製品。「PEG-TJ25」と比較して、新たに31万画素CMOSイメージセンサーを搭載したほか、メモリースティックによる音楽ファイルや動画再生に対応する。
PDAもなんとなく微妙な立ち位置にさしかかってきているような気もしますが、ソニーの新機種はどんなもんでしょうか。記事をまとめてみました。
▼より手書きに近い感覚を実現した新CLIE登場 – 無線LAN機能を装備
TH55のCPUには123MHz駆動の「Handheld Engine」を採用。様々な機能をワンチップ化し、負荷に応じてクロックなどを動的に変化させることで低消費電力を実現している。内蔵リチウムイオンポリマーで通常約15日間、動画連続再生で約7.5時間、音楽連続再生で約24.5時間の使用が可能だ。
TJ37では前モデルにAV機能を追加した。RAMも32MBと強化されており、本体デザインもデジタル手帳・AVどちらの機能も使いやすいスタイルとしている。音楽再生ソフトウェアは「AeroPlayer for CLIE」が付属し、ソニーオリジナルの画面イメージが同梱される。MP3ファイルの再生・Jogダイアルでの操作も可能だ。
クリエオーガナイザーは、内蔵の31万画素カメラやボイスレコーダーとの連動も可能になっている。予定表の中にデジカメ写真、ボイスメモをドラッグ&ドロップで付箋のように張り込んだり、住所録に相手の顔写真を張り込んで写真付き名刺のように使える。
注目はやはり、「PEG-TH55」のクリエオーガナイザーでしょうか。“紙の手帳感覚”で使えるということです。PDAに馴染めず紙に戻っていく人は、やはりPIMに身体を馴染ませないといけないというところに疲れてしまうものなのでしょうか。
▼ソニー、無線LANを内蔵した“デジタル手帳クリエ”~AV機能モデルも
PEG-TJ37は、既存のPEG-TJ25にデジタルカメラやAV再生機能を付加したモデル。画面を回転させ、縦横両方向で使うことができる。店頭予想価格は3万円弱の見込み。
AV再生機能、デジカメ機能あたりはこの価格帯だと必須なんでしょうか。
▼音楽+カメラの「TJ37」、まるで“紙の手帳”な「TH55」~進化した手帳CLIEが登場
例えば予定表の画面には、テキスト入力した予定の上に手書き文字を書き込むことが可能。撮った写真や手書きメモ、音声データはドラッグ&ドロップで予定表に貼り付けることができる。またCLIE Organaizerにはシールと名づけられた小さなイラストのアイコンも用意され、手帳にシールを貼り付けるように予定表を飾ることも可能だ。
試してみたい。スムースに動くんでしょうか。さらに紙の手帳を意識しているのは「便利情報」で、主要都市部の地下鉄路線図や単位の換算表がプリセットされて将来的には100円くらいで購入することも可能に。紙の手帳と完全に競合するという意識なんですね。
ソニースタイルでは「アナ v.s. デジ 20の葛藤」というコンテンツを用意しています。
これはシステム手帳を長らく愛用していた私が、いかにして『PEG-TH55』を愛するようになったか。その20の葛藤について綴った手記である。
なるほどねー。SL-C860を持ってなかったら、ちょっと考えてしまうかもしれないな(笑) 紙の手帳にチャンレンジするという、その姿勢に共感してしまうかもしれない。
▼新開発の手帳機能搭載により、手書き感覚の操作性を実現したデジタル手帳の”クリエ” 発売(プレスリリース)
ソニーマーケティング株式会社は、新開発の手帳機能「クリエ オーガナイザー」の搭載により、手書き感覚の操作性を実現した、デジタル手帳の”クリエ”『PEG-TH55』を発売します。
「PEG-TH55」が39,800円で、「PEG-TJ37」が29,800円。もし、自分だったら? 「PEG-TH55」でしょうかねぇ。
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▼CLIE「TH55」でCFカード型PHSを使う“イレギュラーな”方法
ソニーの保証対象外の手段なので自己責任という形にはなるが、PEG-Tシリーズ用に販売されていたCFカードアダプタ「PEGA-CF60」もしくは「PEGA-CF61」を改造すればTH55でも使えるようになるのだ。
予定表には、手書きでも様々な情報を付け加えられる。新しいスケジュールや急な変更、連絡先電話番号など、とっさのときにもすぐに記入できるのでとっても便利。線の太さや色を変えることも可能だ。消しゴムツールで消すときもストロークごとに消去できる。もっとも、この手書き部分、再表示するときにはパラパラと現れ、ちょっと遅いと感じてしまうのが難点。次機種ではもっとすばやい表示を望みたいところだ。
というわけで、最後はちょっと脱線したが、筆者のTH55に対する満足度は高い。上では不満と書いたが、不満というよりは要望に近いものばかりだ。常時携帯するPDAとして80点以上の点数をつけられるし、IDFのコンパニオンとしてなら95点をつけたっていい。
▼【一足先に目撃!!】紙のシステム手帳を超える、ソニーの『CLIE PEG-TH55』
しかし、このCLIE Organizerの操作を一度覚えてしまえば、手書きの感触や各PIMソフトの連携、付箋紙の感覚で使える静止画や音声メモなど、“デジタルなシステム手帳”の使い勝手の良さを大いに実感できる。TH55を購入したなら、まずは2日間はみっちりとCLIE Organizerに向き合ってみてはいかがだろう。
話をTH55に戻すと、4万円弱の中堅モデルとして考えた場合コストパフォーマンスは決して悪くない。搭載するプロセッサはUX50と同じソニー独自開発のHandheld Engine(クロック123MHz)だし、無線LAN機能を内蔵しているのはすでに述べたとおり。メモリの総容量は減っている(UX50のメモリは合計104MBだが、バックアップ用の不揮発メモリがあったりと変則)ものの、ユーザー使用可能領域という点ではUX50の16MBから32MBへとむしろ増えている。
「NX」シリーズでは側面、「TJ」シリーズでは全面下部にあったジョグダイヤルは背面上部に移された。一見すると不思議な位置にあるようにも思えるが、使い勝手は思ったほど悪くない。むしろ片手で操作するなら「TJ」シリーズより使いやすく、しっかり保持したまま操作できる。
なお、TJ37から新たに追加されて機能で便利なのが「CLIE FAQ」だ。これは、その名のとおり操作のFAQ集。あらかじめ本体に内蔵されているので、操作がわからなくなったり、機能を調べたいときにすぐに参照できる。これは今後発売されるクリエには標準搭載されるようだ。