川崎F「すべて非礼」と賞金5000万円返上という記事より。
事態を重くみた武田信平社長(59)は、準優勝賞金5000万円の全額返上という前代未聞の措置を含め、幹部の減俸やDF森勇介(29)の出場停止処分を決めた。
ナビスコ杯で準優勝となった川崎フロンターレの一部選手が、表彰式にガムを噛んだり、ふてくされた態度で臨んだ問題で、クラブ準優勝賞金5,000万円の返上などを決めています。
表彰式の映像を検証した同社長は「手すりに寄りかかる、しゃがみこむ、ガムをかむ、一般常識からすればすべて非礼」と断言した上、前代未聞の処分を発表した。
「これですべて許されるとは思わないが、何らかの形で示すことが必要」と社長がコメントしています。
「ガムをかみながら表彰台に上がり、高円宮妃殿下や関係者の握手を拒否し、メダルをすぐに外した」など、特に森勇介の態度が悪かったのですが、当面の試合出場自粛を求めたということです。
このことについて森勇介は「今までのことを含め、仕方がないと思う」と納得しているようです。
・過去にもメダルを投げ捨てたことがある
・交代に不満でペットボトルを蹴飛ばし2度目の警告で退場
・ベガルタ仙台からは度重なるラフプレーで戦力外通告
森勇介 – Wikipediaにも「ラフプレーで頻繁に警告を受けることが多く、後述するようにスポーツマンシップに反する行為が多々見られる」と書かれていました。
「優勝にふさわしくないチームかもしれないけど、出場停止の間で成長してフェアプレーしたい」と涙ながらに話したそうですが、もう29歳なんですし、子どもたちが憧れるようなプレイを見せて欲しいところです。
優勝争いをしているだけに、今回の問題での失速が怖いですね。
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この日、欧州出張から帰国した日本協会・犬飼会長は、不在時に起きた川崎の問題に「サッカー界、スポーツ界の恥。賞金返上? お金で済むことではない」と激怒した。
ガムをかんだ森は以前から素行が度々問題になった選手。大観衆の前での一部選手の常識を欠いた行動は、大人のプロ選手に対してもJリーグやクラブが日常的に選手の教育に関与せざるを得ない実態をあらためて浮かび上がらせた。
「(表彰式の)映像は見ていないが、お金を返せば済む問題ではない。スポーツ界の恥。スポーツをやっている人間がやってはいけないこと。選手は何を思い上がっているのか」
フロント、選手の総意だった。武田社長はこの日、クラブハウスで約1時間、プロ選手のあり方などを説き、賞金返上の意思を選手に示した。選手側も、DF伊藤宏樹主将(31)、DF井川祐輔選手会長(27)が主導となったミーティングで、ナビスコ杯準優勝ボーナスの受け取り辞退をはじめ、賞金返上を受け入れることを決めた。
川崎の武田社長や伊藤宏樹主将らは5日、東京都内のJリーグを訪れ、鬼武健二チェアマンにあらためて謝罪。武田社長は賞金返上について「形として誠意を示したかった」とし、森選手については「非常に態度が悪かった」と説明した。
ナビスコ杯決勝(3日)の表彰式での“悪態”問題で、川崎Fの選手から謝罪を受けた鬼武チェアマンは「信頼を失うのは一瞬だと言った。多くの方に認めてもらうような努力をしてください」と話した。
表彰式での態度に「許せない態度だ。賞金を返してほしいぐらい」と激怒した鬼武健二チェアマンと面会し「自分たちが未熟でした。選手1人1人が努力して、失った信頼を取り戻したい」と頭を下げた。
賞金返上については「選手が自主的に言ったということは評価したい」としながらも、受けるかどうかは「実行委員会(10日)で検討したい」。リーグとしての制裁についても「よく考え、それも実行委員会で」と話した。検討の上、全額ではなく一部返上に応じるなどの可能性もある。