Jリーグ第30節 浦和レッズ v.s. アルビレックス新潟

リーグ戦もしばらく勝利がなくACLも敗退した浦和レッズ。まさに「後がない」状態でしたが、なんとか細貝のゴールにより1-0で勝利。勝ったのに、なんだか複雑な気分です。

浦和が細貝弾で逃げ切る

後半35分、浦和がついに均衡を破った。ゴール右前に上がっていたMF細貝が、DFに囲まれながらも値千金のゴールをたたき込んだ。そのまま浦和がロスタイムの4分もしのぎきり、1-0で競り勝った。

しかも、上位陣が崩れて再び、浦和レッズにも優勝の芽が出てきました。

1位 53 鹿島
2位 52 名古屋
3位 51 川崎
4位 51 大分
5位 50 浦和

1〜5位が、勝ち点わずか3の中にいるという大混戦です。

それにしても、勝利一因が山田が直訴したポジションチェンジにあったというのも皮肉な話です。

ゲルトエンゲルス監督(浦和)記者会見コメント

「山田から右の方がやりやすいと話があった。平川に確認したところ、彼は左でもOKと言ってくれた。前半、2人とも悪くなかったが、後半の右サイドの山田とポンテのコンビはよかったと思う」

山田がハーフタイムに、ホワイトボードを使って状況を説明したらしいですね。

もともと、平川は左サイドでプレイしていましたので、どうして不慣れな山田を右サイドに配置するのか分からなかったのですが、ゲルトはそうした適性を「知らなかった」ということなのでしょう。

エンゲルス采配NOで浦和勝ったという記事にまでなっています。

「選手は監督に指示されたポジションでプレーしなければならないが、前半、リズムに乗れなかったので言いました。こういうことを言ったことは今までにない」と山田は説明した。

サポーターからは、

浦和の将来はこの残りの試合にかかっている。無駄にすれば来季も同じ事を繰り返すぞ。現場は、そしてフロントは本当に強くなる為に真剣に必死にこのクラブに愛を持って考えろ。もう待った無しだ

という、日本サッカー界史上最大の大きさだという横断幕が掲示されたということです。

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浦和5戦ぶり勝利!細貝リーグ初ゴールが決勝点

浦和はACL敗退のショックから立ち直ったとはいえないが、首位鹿島に勝ち点3差に詰め寄り、リーグ戦の優勝争いは大混戦が続く。細貝は「結果にこだわって1試合1試合を戦う」と残り4試合での逆転へ望みを捨てていない。

試合終了後の各選手コメント

細貝萌選手(浦和):
「何試合か勝っていなかったので、とりあえず結果がすべてだった。後半は失点しなくてよかった。(ゴールは)前がフリーだったので、思い切り蹴った。その結果勝点3を取ることができてよかった。たくさんの人が応援してくれているので、結果を出しすことにこだわっていきたい」

内紛の浦和勝つ!細貝が決勝弾

後半35分、エジミウソンの動きにつられた相手守備陣を逆手に取り、ペナルティーエリア内で思い切ってシュート。

必死さ実った! 浦和、5試合ぶり勝利

闘莉王は守備的MFの阿部と細貝に、もっと攻撃に絡むよう伝えた。闘莉王は「ハーフタイムに話し合った。口汚くても言わないといけない」。勝利への必死さが実を結び、5試合ぶりの勝利となった。

エンゲルス監督が選手ほめる

同監督は「プレッシャーがありながらも、特に後半は良く戦ってくれた。ガンバ戦から万全ではななかったが、よく切り替え、よく頑張ったと思う」と選手の頑張りを高く評価した。

浦和山田「この1勝は大きい」

浦和MF山田暢久(33)は「前の試合とそんなに変わってないけど、今日は何とか勝てた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

細貝初ゴールで救った!浦和V争い残った

赤いゴール裏席から“熱狂”が消えていた。「浦和の男ならプレーで声援を勝ち取れ」。横断幕で掲げた通りサポーターが納得できるプレー以外、声援を自主規制する異常事態。

エンゲルス監督、重圧の中で連敗止めた

この日の勝利もノルマ達成への一歩を踏み出したにすぎない。それでも「先は見ない。まずは次の(天皇杯)愛媛戦。それが終わったら次。目の前の試合を戦うだけ」。