池袋からバスを出したり、サポーター有志がチラシを配るなどした努力の甲斐もあり、平日の夜にも関わらず、45,000人のサポーターがスタジアムに足を運んだ、ACL予選最終戦のシドニーFC戦。
勝ち点1以上、つまり引き分けでも予選突破ができた訳ですが、そこはホームスタジアムだから、勝って決めたいところ。
序盤、非常に良い出だしのように見えました。選手たちの足が動き、サイドからの攻撃も何度となく気持ちよくハマります。山田と相馬の調子が良い。
しかし、そう思えたのも15〜20分くらいでしょうか。
シドニーFCにとっては完全なるアウェイ。赤く染まったスタジアムとブーイングに、開き直りに近い感覚もあったかもしれません。
もちろんフィジカルの強さもあり、徐々にシドニーFCが盛り返してきます。押し込まれる時間帯が続きます。
JリーグとAFCを平行して戦う浦和レッズの最大の敵は、やはり疲労であると実感した試合でした。
気持ちはあっても、身体がついていかないのが、見ていて痛々しいほどに伝わってきました。
試合の終盤には得点を狙っていったのだと思いますが、相馬に替えて長谷部を投入し、阿部がボランチから左サイドに下がり4バックに。
さらには小野から永井、最後はポンテから岡野と、オジェックには珍しく次々と手を打っていきます。
ともすればフリーキックの失点が怖いところでもありましたが、気持ちを前にもっていくために、あえて得点を狙う姿勢を貫いたのかもしれません。
結果的にはドロー、しかし無事に予選突破を果たしました。
浦和レッズの試練は、まだまだ続く。
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今回、いつもと違うシートから試合を見る機会に恵まれました。
普段はバックスタンドロアーの中央付近で見ているのですが、この試合ではメインロアーのやや北寄り。
クルヴァがいつもより近く、サポートの一体感があったのと、角度がつくことで試合が立体的に見えたのが新しい発見でした。この角度も素晴らしいですね。
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