連戦が続く中、アウェイに乗り込んでジェフ千葉との一戦。勝てば1位の鹿島アントラーズと勝ち点で並ぶはずが、2-3と大量失点で敗戦。降格に苦しむ千葉に、逆に苦しめられる結果に。
とはいえ「どういうサッカーをしたいのか、というのが全くない。中途半端。だからサポートもないし、パスを出しても相手プレッシャーにはまって、その繰り返しだった」という高原の言葉が全てを物語っているでしょう。
ロングボールを放り込むか、サイドにボールを預けるも行き詰まって戻すか、最後は闘莉王を前線にあげてのパワープレイなど“いつもの”浦和レッズでした。
テレビ観戦だったのですが、解説の金田氏も浦和レッズのサッカーについては個人頼みでつまらない‥‥というような口ぶりでしたね。
個の力は強いので局面を打開してしまう時もあるのですが、それは一瞬で、全くチームとして連携していくことはありません。
一方、シーズン途中から就任したジェフ千葉のミラー監督はここ5連勝で自動降格圏を見事に脱出しました。さらにシーズン途中に獲得した深井、ミシェウも大活躍。
同じく監督交代したものの、2度も選手補強に失敗した浦和レッズとは大違いです。やはり補強失敗は大きく響いています。
補強失敗続きでビジョンを描けないフロント、一体感を演出することができない監督、覇気がなく足が止まる選手たち‥‥悪い方向へ歯車は回り続けます。
闘莉王頼みのサッカーを続けるのならば、いっそのことエメルソンもワシントンも復帰させた方がいいんじゃないか‥‥というのは言い過ぎですが、何かカンフル剤が必要ですね。
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戦術面でも安易なロングボール主体の攻撃が目立ち、連動性を失ったチームは守備のミスを連発。今季失点は31に到達し、3年ぶりの30点超え。守備力低下は著しい。
後半に2点差をつけられてからようやく攻勢に出たが、遅かった。エンゲルス監督は「3失点しては勝つのは難しい。疲れているのは言い訳にしかならない」と厳しい口調だった。
単調な攻めで、引いて守る相手の守備をこじ開けられなかった。高原は「チーム全体で攻撃も守備もするし、一体感があるかが問題。チーム内でどうやって描いて動けるか」。
指揮官は「残り6試合で6連勝しないと優勝は厳しいかもしれない。ある選手は優勝争いにビビってるみたい」と嘆いた。
26日間での8連戦の7試合目。運動量が少なく、ロングボールをはね返されてはカウンターを食らった。最後まで後手を踏む展開。FW高原は「どういうサッカーをするというのがない。全部中途半端だった」と吐き捨てた。