Tetsuya Isozaki氏がセミナーで聞いた話によると、Facebookにはテスト用サーバというものがなく、エンジニアは全て本番環境で開発をしているのだそうです。
ウォンテッド株式会社社長の仲暁子さん(元Facebook)が、セミナーで以下のような話をされたそうです。
「Facebookにはテスト用サーバーが無いんです。エンジニアはすべて本番環境の上で開発をしていて、リリースとなったらそれを一般ユーザーに見えるように公開するだけ。エンジニアにすごい権限が与えられている。」
これに対してコメント欄でUmihiko Namekawa氏が次のような捕捉をしています。
これは環境や金の問題じゃありません。Facebookという会社の文化なんですね。Facebookの社是がHack! 「フェイスブック 若き天才の野望」にマークが寝そべって雑談しながらノートパソコンにコードをばしばし打ってEnter!でいきなり機能を公開しちゃうのを見てVCが肝を冷やす、というシーンが出てきます。当時でもユーザー500万というスケール。
なるほど、Facebookの企業文化なのですね。あまり「Hack!」というイメージで見たことはなかったのですが。「とにかくやっちゃって文句が来たらそこで考えればいい」という考え方なのだそうですよ。
いきなり本番環境で開発して、公開してみて、よろしくなければ修正する‥‥合理的な気もしますが、これだけユーザ数を抱えると、簡単にできることではないですね。
yukio ohtsuki氏によると、こんな流れだそうです。
本番環境上で誰に公開するかを選びながら公開できるんですよね。まずは開発チーム内で。評判が良ければ部門全体で。さらに評判が良ければ会社全体で。そして、ユーザーの属性に従って徐々に公開していく(例えばまずはUSのユーザーから、とか)という手法がとられていると聞きました。
社内で「いいね!」をもらうのが、正式公開に向けてのポイント、と。なるほど、社内でも「いいね!」が大事になっているんだ!