Apple Store銀座で開催される「Moto Sano talks about the music of COYOTE」というイベントにブロガーとして招待して頂きました。
ミュージシャンの佐野元春氏が、新しくリリースされるアルバム「COYOTE」について語るイベントです。できる限りリアルタイムにお伝えできればと思っています。
18:50:12
18時30分に開場し、座席に案内して頂きました。今回はアーティストの写真は撮れないので、事前にステージの写真を撮影、MacBook等の準備を整えました。
18:54:53
事前に注意事項のアナウンスが行われました。イベントの概要は↓のような感じです。
間もなくスタートです。
18:56:54
Apple Storeゼネラルマネジャーによる、店舗の説明が行われています。会場にアンケート。一番、最初に並んだ人は4時間くらいだそうです。初めてApple Storeを訪問した人は半分くらい。
19:00:49
スペシャルイベント開始。リリース前夜に送るスペシャルイベント。レコーディングメンバーに参加したメンバーも登場。
19:01:37
ナビゲーターのスズキマユコさん登場。2007年6月13日の「COYOTE」発売を記念してApple Store銀座でイベント。
19:03:13
「君が気高い孤独なら」PVスタート。音が再生されないハプニング。無事に再生。やばい、グッとくる。鳥肌が立ちました。
19:09:20
佐野元春(サ) あー、いっぱいだね。どうもありがとうございます。
ス 佐野元春&サポートメンバーというよはりバンドというイメージですか?
サ それぞれ能力が高い。10年来活動を見てきた。この4人で音を出したらいいものができる確信があった。バンドでレコーディングしている感じ。
ス みなさんは佐野さんはどうですか?
深沼元昭(フ) レコーディングしている時、バンドっぽい雰囲気でやろう。口には出さないけどうまく雰囲気を作ってくれた。自分が貢献しようという気持ちになる。
高桑圭(タ) それこそ10何年知っているけれど、ミュージシャンでありファンである。世代は違うけど、高校で同じクラスだったら仲良さそう。
小松シゲル(コ) キャリアがあるので落ち着いてレコーディングするのかと思いきや、すごいエネルギーで没頭する。自分が負けるんじゃないかというくらいエネルギッシュ。
サ レコーディングできる時間は限られている。せっかく集まったメンバーだから、仕事をするというよりは目一杯遊びたい気持ちが強かった。
ス なんでコヨーテなのですか?
サ ぼくの作品にはいろいろ動物がでてくるけど、今回はコヨーテ。
(会場から笑いが起きる)
サ ボストンでコヨーテを見た。山間部に生息していると思ったら、ときどき街にでてくる。柔軟な動物。第一印象は「あ、いいな」
(会場から笑いが起きる)
サ 柴犬に似ている。凶暴なのをイメージするかもしれないけど、りりしい感じ。ジャケットに写っているのは日本にいったいしかいないコヨーテの剥製。
ス ジャケットで海にいるのは?
サ コヨーテ、海へ、というセリフとダブらせた。コヨーテはホピ族の力の象徴。
19:18:01
ス コヨーテはどういう動物?
サ 生存ということに強い能力をもっている。一本の映画を作っている感じで作った。コヨーテ男はどちらかというとバッドな男。アウトロータイプ。自分の中に正義とか悪という概念はない。人の痛みは人一倍感じちゃったりする。そういうキャラクターを設定した。
ス フェイバリットの音楽をもってきてもらっているのですが?
サ それぞれがどんなバックグラウンドを持っているのか、みんなも興味あるんじゃないかな。
(iTunesでお気に入りの音楽を披露)
コ Sly&The Family Stone Fresh ぶっとんだ
Steely Dan Aja 鬼のように完成度が高い
サ よくレコーディングエンジニアが「Steely Dan」を使うんだよね。音の分離がいいんだろうね。
コ The Police Every Beautiful You Take: The Classics テープが途中で止まる
サ レコーディングするけど、お互いの好きな曲は知らない。ドキドキしてますよ。
タ iTunesでセレブリティプレイリストになっている。
The Band The Band:Greatest Hits
佐野さんと気が合うんですよ。
サ The Bandという存在が好きです。Jackson 5は意外。
タ 売れてたじゃないですか。子供が歌、うめーみたいなね。ノリが良くて切ない曲が好きなんですよね。
サ 子供たちが楽しくやっているから曲はいいんだよね。ぼくも好き。
タ Daryl Hall & John Oates ちょろい感じのストリングスが大好き。
サ ソウル寄りの頃が大好き。
フ CCR Green River 聴いてすぐにカッコイイと思った
ス プレイグスを彷彿とさせますよね
フ 真似してただけなんですけどね
サ 彼もハイトーンボイスでしょ。声が似ているなと思いますね。
フ Eels Daisies of the Galaxy ボーカルの声としていちばん好き。憧れる。
19:29:36
フ The White Stripes Get Behind Me Satanからすごく好きになった
サ ぼくもセレブリティプレイリストになってます。
The Band
Steely Dan
あ、かぶってるな
自分も曲を書くので、詩が良くて、メロディが良くてサウンドが良くて。そこに目がいきますね。
ス みなさんのそれぞれの活動もやっぱりiTunes Storeで入手できるんですよね。
サ 調べたらそれぞれのバンドや活動があるのでiTunes Storeで買えて良かったね、って。
小松シゲル(NONA REEVES)
高桑圭(Curly Giraffe)
深沼元昭(Mellowhead)
サ 他のソングライターがかいた曲に参加するのは初めてだった(Mellowheadの「エンプティ・ハンズ」)。歌ってみたら自分の歌、みたいな。
フ 歌ってもらったときの高揚した気持ちは今でも覚えている。
サ データをもらってぼくのスタジオで音を入れて彼に渡した。
ス 全曲ダウンロードは初めてなんですよね?
サ 「COYOTE」は自分にとってはデイジーミュージックレーベルの第一弾とい気持ちですね。全曲ダウンロードはぼくのキャリアでも初めての経験ですね。
ス これから音楽の形態は変わると思いますか?
サ もちろん。売り方、届け方も変えていっていいと思います。世界中でどこでも世界のポップミュージックが買えるようになってほしい。DRMはなくなった方がいいと思う。リスナーを疑っている。
ス 佐野さんがリスナーを信頼して?
サ 信頼というよりは昔はそうだったから。楽天的というよりは、人を信じてる。運営の立場だけど、もうちょっと単価を高く売りたいな(笑)DRMなしでいいから。これまではぼくとリスナーの間にいろいろな人がいた。それは不平はないけれど、新しい時代に突入して、新しい関係を探求してみたいな、と思う。
ス それではPVに‥‥
サ もう流しちゃうの? レコーディングの話はしなくていいの?(笑)
ス レコーディングはいかがでしたか?
サ 初めてだったんですよ。手探り状態があった。
コ デモテープを聴いているときに佐野さんの動きでどこを聴いているか分かるんですよ。それをメモります。ジェスチャーから想像するんです。
タ かなり楽しかったです。佐野さんの姿で何を求めているか分かるんです。
フ 佐野さんが雑誌の取材でインタビューを受けられてて「普段はボーッとしているけど楽器を弾くとすごいやつらなんですよ」とぼくらが言われて「普段からすごいんですよ」と思ったけど、DVDを見たらボーッとしていた。すいません。でも演奏しているときは集中しています。
サ こんな優しいこといってくれるのは彼らだけですからね。ジェスチャーを見られているとは知りませんでしたからね。
サ 「The SUN」は主題が自立した大人たちの曲をかいた。ファンはもちろんだけど、身近にいるミュージシャンたちにも喜んでもらいたい。彼らを想像しながら詩を書いた。「The SUN」よりも視点がyoungerになった。彼らがもたらしてくれたいいこと。技術も含めて何かあげられてたらいいな、と思っています。
19:45:48
レコーディング風景のPVスタート。
19:56:08
PV終了。
サ ぼくたちのレコーディングはね、おおむねこんな感じでした。
ス イノウエアキラさんの後ろで佐野さんが笑顔を見せていたのが印象的でしたね。
サ 後ろから茶化したくなっちゃって。
ス せっかくお集り頂いたので、質問があれば?
「ぼくは全員、ライブ行っているくらい好きなメンバーです。リスナーが気にしているのはツアーはどうするのか?」
サ レコード作品だけにとどめておくのはもったいないので、もちろんこのメンバーで。詳細が決まったらすぐに報告します。
ス 今後の予定は?
サ もう質問はおしまい? あんまり固くない質問でも。
「一編のロードムービーがコンセプトだけで、実際に映画をつくる予定は?」
サ 実はシナリオを書きました。いい監督がいれば、すぐにつくれるくらいのものになっています。そういう映画監督がいてくれたらいいな。
「一部と二部と分かれているの映画の一部、二部ですか?」
サ CDのエリアをパート1、パート2で分けました。ぼくも好きなアーティストでも、集中力はだいたい20分くらいです。だから今回はリスナーの精神状態をみてもらって、どちらから聴いてもいいです。どちらも起承転結がついています。昔でいうところのA面、B面です。
「シナリオでかいたそうですか、この人に撮って欲しいという監督は?」
サ 今はまだいないです。自分で撮りたいです。
「PVもモノトーン、今日の服装もモノトーン、何かありますか?」
サ 普段は明るい色を着ていますよ。赤が多いですね。着ないのは黄色。
「佐野さんのマイブームは?」
サ よく聞かれます。取材で100人くらいに聞かれましたが、ないです。ごめんなさい。
「映画をとるならコヨーテ男はだれ?」
サ タカクワくんなんてどうですか?
タ ええ!? ちょっと座高が高いですけどいいですかね。
サ いいよ。
ス ということで、今日はニューアルバム「COYOTE」についていろいろお話を伺いました。
Apple Store佐野元春「COYOTE」発売前夜イベントに参加に続く。
追記:佐野元春オフィシャルサイトでは「COYOTE – Apple Store Ginzaイベント 大盛況 – Moto’s Web Server」と紹介されています。
アルバム発売前日ならではの高揚感に包まれたイベントとなりました。DaisyMusicでは、今回初の試みとして、このトークイベントのブロガー記者の方々による取材を企画。