演出家の蜷川幸雄が2016年5月12日、肺炎による多臓器不全のため死去しました。80歳でした。演出家の蜷川幸雄さん死去、80歳…文化勲章受章者という記事になっています。
埼玉県川口市生まれ。開成高を卒業後、画家を志したが、安部公房作の舞台「制服」を見たのがきっかけで1955年、劇団青俳に俳優として入団した。アングラ全盛期の68年、青俳の蟹江敬三、石橋蓮司さんらと劇団現代人劇場を創立。69年、清水邦夫さん作の「真情あふるる軽薄さ」で演出家デビューした。
稽古では「怒声とともに灰皿が飛ぶ」という、厳しい演出でも知られたそうです。
妻は元女優で現在はキルト作家の真山知子、長女は写真家の蜷川実花です。
1998年には、北浦和にある彩の国さいたま芸術劇場の「彩の国シェイクスピア・シリーズ」の芸術監督に就任しています。埼玉県川口市出身ですので、埼玉県で芸術監督になったのは、そうした縁もあったのでしょうか。蜷川幸雄 – Wikipediaによると、父親が川口オートのオー生ーだったこともあるそうです。
1年留年して開成高等学校卒業。画家を志して東京藝術大学美術学部を受験するが失敗し、将来の進路に迷っていたとき偶然「劇団青俳」による安部公房『制服』の公演に接し、衝撃を受けて「劇団青俳」に参加
当初は俳優として活躍するも「自分は演出に向いている」として演出家に転向したということです。
心よりご冥福をお祈りいたします。
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