将棋ソフトの草分けである「森田将棋」の開発者として知られる森田和郎氏が、2012年7月27日に死去していたことが明らかになりました。「森田将棋」開発、森田和郎氏が死去という記事になっています。
森田和郎氏(もりた・かずろう=コンピューター将棋ソフトのプログラマー)が2012年7月27日死去、57歳。富山県出身。葬儀は近親者で行った。
「森田将棋」といえば、あまり将棋に詳しくないぼくでも知っているソフトでした。
森田和郎 – Wikipediaによると「初期のコンピュータ将棋の強豪(コンピュータ将棋選手権第1回~第6回の全てでベスト3入り、第2回では優勝)として知られる」そうです。
「森田将棋」シリーズの発売は1985年ということなので、30年弱の歴史があるのですね。
森田和郎さんを悼む | 将棋編集部によれば「将棋世界7月号」では、瀧澤武信氏、小谷善行氏、柿木義一氏による追悼座談会が行なわれているそうです。
晩年は体調を崩され、歩行が困難になっていました。さらには歩行中に転倒して腕を骨折されるなど、まさに満身創痍の姿が目に焼き付きます。
それでも、いささかも気力が衰えることなく、片手でキーボードを叩き、精力的にプログラム制作に励んでいらっしゃいました。
森田和郎氏はソースコードを示した書籍を出版し後進の育成も行なったそうですが、その姿勢は受け継がれ「だからこそ、ここまで急速に将棋プログラムが進歩できたのだといえますね」ということです。
まだ57歳。お若かったです。合掌。
▼思考ゲームプログラミング―オセロゲームのアルゴリズムと作成法 (アスキーブックス)