「知の巨人」と言われたノンフィクション作家・ジャーナリストの立花隆さんが、2021年4月30日に急性冠症候群のため亡くなっていたことが明らかになりました。80歳でした。
「知の巨人」立花隆さん死去80歳 評論家、ジャーナリスト「田中角栄研究」という記事になっていました。
田中角栄元首相の金脈問題を雑誌で追及し退陣に追い込むなど、戦後ジャーナリズムに大きな足跡を残した評論家の立花隆(たちばな・たかし、本名橘隆志=たちばな・たかし)さんが4月30日午後11時38分、急性冠症候群のため死去していたことが分かった。
急性冠症候群というのは、冠動脈が突然ふさがる(閉塞)ことによって起こり、閉塞の位置と量に応じて、不安定狭心症か心臓発作(心筋梗塞)が起こるそうです。
東京大文学部仏文科を卒業し文芸春秋に入社。雑誌記者となりますが、1966年に退社しフリーになります。1974年に月刊「文芸春秋」で発表した「田中角栄研究 その金脈と人脈」は、田中角栄退陣のきっかけとなりました。
「日本共産党の研究」「宇宙からの帰還」「臨死体験」などテーマは多岐に渡り「知の巨人」と称されました。1995年にはスタジオジブリの「耳をすませば」で主人公の父親役も演じました。
日本の知性が失われた‥‥そんな喪失感があります。心よりご冥福をお祈りいたします。
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後進の育成にも力を入れた。東京大で非常勤講師や客員教授などを歴任。ゼミ出身者が作家や記者、編集者などになった。2007年にがんの告知を受け手術。以後自らの体験を雑誌に発表するなど、がんに関する取材・執筆を続けた。
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NHKと岩波書店は入社試験で落とされ、文芸春秋に入社した。希望通り「週刊文春」に配属された。しかし好きな読書がままならず、「まったく興味が無い」プロ野球の取材を任されたことで嫌気が差し、3年足らずで退社した。
▼ノンフィクション作家 立花隆さん死去|NHK 首都圏のニュース
平成19年にはぼうこうがんが見つかったことを公表し、病気や死をテーマにした作品の執筆やドキュメンタリー番組の制作にも携わってきました。