原画紛失を巡って小学館を提訴していた「金色のガッシュ!!」雷句誠が、和解が成立したことを「和解成立。そして・・・」というエントリーで報告しています。
11月11日、午後3時、和解期日第2回目。「金色のガッシュ!!」漫画カラー原稿紛失に対する(株)小学館への損害賠償訴訟、和解成立。
この中で雷句誠氏は、小学館がマンガ原稿紛失に対して謝罪し、和解金255万円で和解が成立したことを明かし「素直に喜ぼうと思います」と綴っています。
しかし、悔しいことが二つあるとしています。
1. 和解条項案に以下の一文を入れられなかったこと
漫画原稿についての美術的価値に対する配慮を欠き
今回の提訴はあくまでも「雷句誠の漫画原稿」であり「漫画原稿全般に対して美術的価値がある表現」は入れられなかったということです。
さらに、和解金の内訳については約束があり、賠償金の倍率設定などは公開できないとしています。
2. 「共同提言」を成立できなかったこと
「出版社は漫画原稿を預かった場合には、その原稿の価値を尊重し、善良なる管理者としての注意義務を持って、それを管理しなければならない」といった提言ですが「一個人の漫画家が、漫画界全体の約束事を決めるのはおかしい」といった理由から無理だったということです。
残念ですが、もう、自分ができるのはここまでです。漫画家が団結してこういった事をしようとする事が、どれだけ難しい事かは想像ができます。が、やはり、自分ができるのはここまでです。
和解成立となったものの、悔しさをにじませる雷句誠氏なのでした。
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