「金色のガッシュ!!」原画紛失訴訟に10代のファンが集まる

ファン殺到!!「ガッシュ」原画紛失訴訟という記事より。

週刊少年サンデーで連載していた人気漫画「金色のガッシュ!!」のカラー原画を紛失されたとして、漫画家の雷句(らいく)誠(本名河田誠)氏(33)が出版元の小学館に330万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が28日、東京地裁で開かれた。

ネタフルでもお伝えした「金色のガッシュ!!」雷句誠、原画紛失で小学館を提訴のその後です。

第1回の口頭弁論が行われ、高速バスでやってきたり父親のクルマで車中泊したりと、傍聴席の1/3にあたる少なくとも10人が10代の若者だったそうです。

16歳女子。

「小学生の時から“ガッシュ”が大好きで一緒に成長してきたので、雷句先生を応援したくて来ました」

14歳女子。

「雷句さんを生で見たかったし、直接頑張ってと言いたかった」

19歳女子。

「漫画について熱く語った雷句先生のスピーチに感動しました。立って拍手したいくらいだったけど抑えました」

本当に熱心なファンですね。

「支援者の多い刑事事件だとすぐに満席になることはあるが、民事だと珍しい」そうです。

雷句氏によると、提訴以降に寄せられたメールは、応援する内容が1782通、批判や中立の意見が44通。

裁判情報をブログで紹介したそうなのですが、それに関しては「小学館側に漫画を支えている読者の姿を見てもらいたいと思った」ということです。

終了後はサイン会を実施。「ファンの声がなかったら小学館を動かせなかった」と語っています。

意見陳述で、雷句氏がカラー原画2枚を山崎勉裁判長らに見せながら「漫画家はこのように本当に情念を込めて原稿を描きます」と強調

雷句氏としては、手塚治虫が原稿を紛失した時の賠償額が原稿料の10倍だったことから、紛失した場合は原稿料の10倍を支払うという基準作りを求めたいのだそうです。

小学館側は紛失したことを認めており、山崎裁判長は和解するよう求めています。今後は賠償額を話し合うということです。

金色のガッシュ!! 33 (33) (少年サンデーコミックス)

金色のガッシュ!! 33 (33) (少年サンデーコミックス)

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「金色のガッシュ!!」訴訟で作者が意見陳述

山崎裁判長は和解を勧告し、原告、被告双方が和解協議に応じることになった。閉廷後、雷句さんは「多くの漫画家仲間やファンにも応援されているので、賠償額のすり合わせで和解するのではなく、価値を認めてもらいたい」と話した。