TBSラジオ「全国こども電話相談室」2015年3月で終了 → 約50年の歴史に幕

2015 03 19 1655

TBSラジオの長寿番組「全国こども電話相談室」が、2015年3月29日の放送を持って終了することが明らかになりました。現在は「全国こども電話相談室・リアル!」として放送されていますが、前進の「全国こども電話相談室」から数えると、約50年の歴史の幕を閉じることになります。「こども電話相談室」終了理由スマホかという記事になっていました。

「全国こども電話相談室」が始まったのは64年7月。こどもからの素朴な質問に識者が答えるといった形のシンプルな内容が長年愛されてきた。08年10月からラジオDJの山本シュウがパーソナリティーを務める現在の「-リアル!」に衣替えし、相談に答える人が“大人の識者”から“同世代の子ども(子役)”に変化。

実質、ぼくの知っている「全国こども電話相談室は2008年に終了していたのですね。親が家で聞いているラジオで流れてきたり、クルマの中で聞いたり、そんなことを覚えています。最近は子供が子供に回答している番組だったのですね。

全国こども電話相談室・リアル!」のウェブサイトを見ると、直近のテーマが「危険!JKビジネスの実態」とか、小6の少女が涙で訴える「友達と先生に裏切られて辛い」とか、ちょっとぼくの知っているこども相談室とは違う物でした。

番組終了の理由ですが「小中学生は相談するのに電話をかけて持ちかけるより、パソコン、スマホを使いこなすことに慣れているというメディア環境の変化を視野」ということです。

ネットでもQ&Aサイトがありますしねぇ。わざわざラジオ番組に質問する、ということもしないでしょうし、そもそも「ラジオってなんなの?」という子供が増えているかもしれません。

ちなみに、過去の牧歌的な時代の質問と回答は「全国こども電話相談室」からチェックすることができますよ。名質問、名回答があります。

何百万円もするバイオリンがありますが、普通のバイオリンと何が違うんですか?

だけど、ずっと住んでいると、ここのところにトイレがあるんだとか、ここにいくと静かだなということが分かってくるでしょ。それと同じように、上手な人が何代も使ったものというのは本当に弾きやすくなるんですよ。それと、使っている人の愛情がこもるの。

「お徳用」の「トク」の字は、どうして「得」ではなく「徳」なのですか?

ちょっと考えますと、「お徳用」というと、もうこの中に「徳」がたくさん入っています。買う人が「得」をします、というよりももうこれに「徳」がたくさん詰まっています、と考えることもできるのではないかと思います。

「Don’t give up」と「Never give up」は、どうやって使い分ければいいんですか?

簡単に言うと「Never give up」は、なが~い眼で、ものを見ることです。つまり、自分の「ポリシー」、「生き様」のこと。

蝶のサナギの中の液体は何ですか?

幼虫は一生懸命消化しなくてはいけません。成虫になるとミツを吸うだけですから消化管は細くて小さくていいのです。この消化管をサナギの時に作りかえますが、脱皮をして外に出る時にいらないものを消化管の中で作りかえ、排泄物として捨てるのです。

宇宙では、どうして時間が遅いんですか?

永先生:お父さんやお母さんを見てると忙しそうに動いているでしょ。
こども:はい。
永先生:あなたの時間はゆっくり動いているでしょ?だから急ぎなさいとか、早くしなさいとかって言われるでしょ。そういうお話。

どうして、サッカーで日本は弱いんですか?

あの…日本はすごい弱いんじゃなくて、相手がとても強いんです。

子供の疑問て面白いなぁ。いいですねぇ。