「ほめられる子は思いやりも育つ」科学的に証明される

ほめられる子は思いやりも育つ…科学の目が初めて証明という記事より。

乳幼児期に親からよくほめられる子供は、他人を思いやる気持ちなどの社会適応力が高くなることが、科学技術振興機構の長期追跡調査で明らかになった。育児で「ほめる」ことの重要性が、科学的に証明されたのは初めて。

小さい頃によくほめられた子供は、他人を思いやる気持ちなどの社会適応力が高くなることが調査から明らかになったそうです。科学的に証明されたのは初めて。

筑波大の安梅勅江(あんめときえ)教授(発達保健学)らの研究チームは、2005~08年、大阪府と三重県の計約400人の赤ちゃんに対し、生後4か月、9か月、1歳半、2歳半の時点で成長の度合いを調査した。

当たり前と言われれば当たり前ですけど、いくらちっちゃくても、やっぱりは子供はほめられると嬉しいんですよね。大人だってそうだ。

あれができない、これができないと怒るのは簡単ですけど、そこはまだ子供。なぜできないのか、どうしたらできるようになるのかを一緒に考えて、そしてできたらほめてあげる、というのが大切なのかも。

あれが気に入らない、これがだめと怒るのは簡単ですけど、どうしたら改善できるかを考えていくのはまあ、大人だってそうですしね。

その結果、生後4~9か月時点で父母が「育児でほめることは大切」と考えている場合、その子供の社会適応力は1歳半時点で明らかに高くなった。また、1歳半~2歳半の子供に積み木遊びを5分間させたとき、うまく出来た子供をほめる行動をとった親は半数程度いたが、その子供の適応力も高いことも分かった。

甘やかすということではなく、できたらちゃんとほめてあげましょう!

他にも、

・規則的な睡眠習慣が取れている
・母親の育児ストレスが少ない
・親子で一緒に本を読んだり買い物をしたりする

ということも大切みたいですよ。

子育てに関する本は、個人的には「子どもが育つ魔法の言葉」がお勧めです。

親は、子どもにとって、人生で最初に出会う、最も影響力のある「手本」なのです。子どもは、毎日の生活の中で、よいことも悪いことも、親から吸収していきます。

「けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる」「見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる」「認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる」「和気あいあいとした家庭で育てば、子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる」

当たり前のことだけど、その当たり前が難しい。「子育ての不安を解消する魔法の言葉がいっぱい」なのです。

子どもが育つ魔法の言葉 (PHP文庫)

追記:ほめて育てるのは研究者も一緒? 若だんなの新宿通信によれば「すくすくコホート」という追跡調査なのだそうです。