GoogleがDoubleClickを31億ドルで買収という記事より。
米Googleは、インターネット広告大手の米DoubleClickを31億ドルで買収することで最終合意に達したと発表した。
Googleが、アメリカのネット広告大手「DoubleClick」を31億ドルで買収することを発表しました。
Googleが強みを持つキーワード広告に対して、「DoubleClick」はディスプレイ広告と呼ばれる、いわゆるバナー広告などを強みとしています。
AdWordsでもバナー広告を出すことができましたが、広告主からすれば一括で管理することができるのはメリットがあるでしょう。
またニューヨークにオフィスをつくって営業に乗り出していたGoogleとしては、リアルの広告主とのネットワークを持っていた「DoubleClick」による補完ということもあるのではないでしょうか。
いずれにせよ、31億ドルというGoogle創業以来の最大の買収額が、「DoubleClick」の重要性を物語っているのでしょう。
DoubleClickほどの大きな会社をGoogleが買収することは初めてで、マネージメントに不安を抱く見方もある。
ニューヨークでは同じビルにあるので「昔からよく知っている間柄」として問題としていないようですが、広告代理店の「DoubleClick」と、geekが集うGoogleでは大きくカルチャーが違うでしょうから、全く問題がない、ということはないのでしょうね。
GoogleのDoubleClick買収は「広告の支配をもたらす」MSが声明発表という記事によると、
我々は、オンライン広告市場を守るために、この合併が規制当局による詳細な調査に値するものと考えている
というMicrosoftの声明が発表されたそうです。Googleと「DoubleClick」の買収を競っていたという噂も出ていました。
GoogleのDoubleClick買収、MSやYahoo!には打撃によると、
今回の買収は、Yahoo!に相当のプレッシャーを与える可能性がある。Googleはこの買収で、ディスプレイ広告主との直接的な関係を手に入れるが、これは従来Yahoo!の強みとなってきた分野だからだ。
ということで、Microsoftだけでなく、Yahoo! に対してもプレッシャーになると伝えています。ただでさえ、アメリカでシェアを拡大させているGoogleですから、さらに強力になってしまいます。
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Li氏は、GoogleにとってDoubleClickの買収は、金額に見合う価値があると述べる。「Googleは何年も前からディスプレイ広告市場への参入を目指してきた。広告主との関係を築き上げてきたDoubleClickと競合するのでは時間もかかる」という。
DoubleClickは、2005年にHellman & FriedmanがJMI Equityを共同出資者として約11億ドルで買収。最近になって、Googleのほかに米Yahoo!や米Time Warner傘下のAOL、米MicrosoftがDoubleClick買収の交渉を進めていると報じられてきた。