「Apple Vision Pro」は「オーバースペックな開発キット」だと元Oculus責任者

MacRumorsが「Apple Vision Pro」は「オーバースペックな開発キット」など、元Oculus責任者であるHugo Barra氏が分析した記事を紹介していました。Apple Vision Pro is 'Over-Engineered Devkit,' Says Former Oculus Headという記事です。

Apple’s first-generation Vision Pro headset is an “over-engineered devkit” that ships with more sensors than is necessary to deliver Apple’s intended experience.

「オーバースペックな開発キット」

元Android担当副社長であり、Oculuの責任者だったHugo Barra氏が「Apple Vision Pro」を分析した記事を公開しています。

「Apple Vision Pro」には6台のトラッキングカメラ、2台のパススルーカメラ、2台の深度センサー、4台のアイトラッキングカメラを搭載しており、これはAppleが意図する体験を提供するために、必要以上のセンサーを搭載した「オーバースペックな開発キット」であると分析しています。

そのため重量は重くなり、ほとんどの人が長く装着するのが困難だとしています。

ただし、Hugo's Blogの元記事を読むと「オーバースペックな開発キット」というのは単に否定しているわけではなく、開発者キットとはそういうものなのだな、という話になっています。

個人的には「Apple Vision Pro」は早すぎた製品だと思っています。もちろん未来を提示し、そこに開発者に集ってもらうのは重要ですが、もう少し熟成してからの発売でも良かったのでは‥‥と思います。

割りとQuestの延長線上にある製品で予想の範囲内というか、デザインからしてもっと驚くようなデバイスが登場するのではないかと思っていたというのもあり。

あのメタバースブームのタイミングには、そういうわけにもいかず、急いで発表したかったというのも理解できますが。

いずれにせよ現状の「Apple Vision Pro」が「開発キット」だということには同感で、それを理解して購入したほうが良いかな、と思います。

普通に誰でも使える/使いたくなるデバイスになるには、5〜10年くらい、次の次の世代かなぁ、と思っています。Appleより先に、Metaが普通に使えるデバイスを発表するかもしれませんが。

個人的にはかぶって視界を遮るデバイスではなく、やはりメガネ型のAR/MRにならないと普及しないし、日常的に使わないだろうと思っています。

Hugo Barra氏は、自分は積極的な開発者ではないので、単にVR市場に追いつくために4,049.78ドル(512GB)という価格は正当化できないため返品したそうです。

さらに「Metaにとって、Vision Proの発売は、同社が夢見ていたかもしれないが、単独では決して達成できなかったQuest VRにとって最高のマーケティングツール」であるとも。

長文ですが、非常に興味深いので、ぜひ元記事を読むことをオススメします。