「Apple Vision Pro」アメリカでの需要は大幅に減速、WWDC前に多くの国で発売か 〜返品率は1%未満

Apple関連情報のサプライチェーンアナリストであるMing-Chi Kuo氏のレポートによると、アメリカでの「Apple Vision Pro」の需要は大幅に減速しつつあることを報告しています。またアメリカでの伸びが限られるため、供給が改善すればWWDC前に多くの国で発売される可能性があるとしています。

「Apple Vision Pro」アメリカでの需要が減速

Apple Vision Pro」の予約受付が開始した1月19日の出荷時期は3月初旬でしたが、それが3~5日(3月初旬)に短縮しています。当初は完売したものの、その後、需要が急速に減少した状態が続いているとMing-Chi Kuo氏は指摘。

「Apple Vision Pro」が値下げするか、より魅力的なアプリが存在しない限り、アメリカでの出荷台数の伸びは限定的になるとしています。

今年の米国の出荷台数はAppleの当初予想の15万台から20万台を上回る20万台から25万台と予想されていますが、依然としてニッチな市場であることに変わりはありません。

「Apple Vision Pro」を返品する人が挙げた5つの理由では「重すぎる」「目が疲れる」「長時間使用が困難」といった理由が挙げられており、それでも使いたくなるアプリの存在が重要かもしれません。

Ming-Chi Kuo氏は、アメリカでの需要が減速しているため、供給が改善すれば世界発売することがAppleに有利になるとしています。そのため、WWDCまでに多くの国で「Apple Vision Pro」が発売されることも予想しています。

「Apple Vision Pro」返品率

当初、返品が急増していると言われた「Apple Vision Pro」ですが、Ming-Chi Kuo氏は返品率も調査しています。それによると「Apple Vision Pro」の返品率は1%未満で、異常はないとしています。

最初に飛びついた人たちが、期待したほどではなかったと返品したものが異常値だったということでしょうか。その後、レビューなどを見てから購入している人は、得られる体験には納得済みなのかもしれませんね。